フリーランスというと聞こえはいいですが、要は個人事業主。会社に縛られない反面、会社の下で働くよりも立場は弱いことも多く、誰もがバラ色の人生になるとは限りません。そんなフリーランスに対してどういうイメージを持っているのか、フリーランスに特化した金融支援サービスのFREENANCE byGMOが、会社員とフリーランスを対象に「フリーランスという働き方に関するアンケート」を実施。興味深い結果となりました。
まず、会社員に対してフリーランスという働き方への願望を聞いたところ、「フリーランスになることを念頭に会社員をしている」「フリーランスになれるならなりたいと思っている」と回答した人が48.6%と約半数に上りました。また、フリーランスという働き方に夢があるかという問いには、「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した人が53.3%に達し、フリーランスという働き方に憧れている人が多いことがわかりました。
フリーランスになったら何を重視するのかという問いには、「今より稼ぎたい」「働く場所と時間を自由に選びたい」と回答した人が半数近くおり、目標の年収は今の年収の1.5倍と答えた人がいちばん多くいました。年齢層で見ると、いちばん稼ぎたいと思っているのは40代で、より自由を求めているのが50代以上でした。フリーランス=高収入であり、より自由に働けるというイメージが強いようです。
一方、フリーランスの人に同様の質問をしたところ、フリーランスという働き方は夢があると回答した人は、「とてもそう思う」「ややそう思う」合わせて75.2%にも上りました。このあたりは会社員が抱くイメージと相違がありません。
また、フリーランスになるにあたって重視したことを聞いたところ、「働く場所と時間を自由に選びたい」が72.1%と断トツで、続いて「ルールに縛られず自分のスタイルで仕事がしたい」が56.6%、「好きなことを仕事にしたい」が49.6%となっており、稼ぐというよりも会社に縛られず、自分の好きなことを仕事にしたいという意志の強さが伝わります。
フリーランスになれば、今より収入が上がるという思いが会社員には多いようですが、それは本人の努力次第。好きな仕事を誰にも縛られず、自由に働くスタイルを重視するほうが強く、その上で収入が伴えば御の字と考えているのが、フリーランスの実態でしょう。会社員からフリーランスへ転向する際は、夢見がちになりすぎないよう決断したほうがよさそうです。
出典:FREENANCE byGMO「フリーランスという働き方に関するアンケート」より