そうしたなかで、子供のいる親に教育とメタバースに関する意識調査をイー・ラーニング研究所が行いました。
まず、メタバースということを認知しているかという質問に対し、95%の親が知っていると答えています。ただ、実際に体験したことがあると答えた人は22%に留まりました。思った以上に一般にもメタバースについては広く知れ渡立っているものの、実際にやろうというところにハードルがあるようです。
体験したことがあるという人も、半数近くがゲームで、暗号資産の取引と答えた人も多いものの、メタバースならではの体験をした人は少数となっています。
そんなメタバースが教育分野で活用されることに興味があるかとの問に対し、92%とほとんどの親が関心を示しており、興味があると回答した人がどんな活用に期待しているかに対しては、「不登校の子供への支援」が約7割でトップ。続いて「学校や塾での授業」、「体験授業」、「課外授業」と、授業での活用に期待していることが伺えます。
一方で、メタバースを活用した教育で不安な点として、「VRヘッドセットなどの特別な機器が必要である」ことがもっとも高く、続いて「現実世界でのコミュニケーション不足」が半数以上を占めました。アバターだと微妙な表情や身体の動きが伝わりにくいので、同じコミュニケーションでもリアルとは違うと思っているのではないでしょうか。
気になるメタバース関連のトレンドワードとして、「バーチャル留学」や「VR英会話」といった、時間や場所を選ばず気軽に外国人とのコミュニケーションがとれ、教養を身につけるというという用途に関心が高く、これは子供にやらせるだけでなく、自分自身もやってみたいと考えているのかもしれません。
単なるオンライン授業ではなく、限られた時間で、効率よく教養を身につける手段としてメタバースは今後より発展をしていくのかもしれません。
出典:イー・ラーニング研究所「教育とメタバースに関する意識調査」