食&酒

2023.02.09 10:00

2023年のバレンタインデー支出額は、史上最高水準との予想

池田美樹
ジュエリーには総額で55億ドル(約7270億円)超、特別な夜の外出には44億ドル(約5815億円)近くが支出されると見られている。調査対象者のおよそ3分の1(32%)は、なんらかの「体験」をギフトにする計画だ。この数字は前年比26%増で、NRFとプロスパーがこの調査を始めた2017年以来、最高となった。

プロスパーの戦略担当エグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるフィル・リスト(Phil Rist)は「とりわけ男性は、前年と比べて、体験をギフトに選ぶ傾向が強い」と述べている。

1ポンドのエンゲージリング

一方、英国のスーパーマーケットチェーン「Asda(アズダ)」(以前はウォルマートの傘下だった)は、おそらくは経済的に厳しい恋人たち向けに、価格1ポンドのエンゲージリングを発売した。これは、同社の「ジョージ・ホーム」コレクションの一環であり、店舗とオンラインで購入できる。

予算の限られた消費者向けのこのリングは、シルバーカラーのバンドに、イミテーションのダイヤモンドがあしらわれ、バレンタインデーのギフトにぴったりの赤いハート形のボックスに収まっている。

こうしたアズダの戦略に先立って、英国のディスカウントストア「Poundland(パウンドランド)」は数年前から「Bling Ring(ブリング・リング)」と呼ばれる価格1ポンドのエンゲージリングを販売して注目を集めてきた。

パウンドランドは2020年2月14日、2019年の販売数からほぼ倍となる4万個のエンゲージリングを販売したと発表した。

バレンタインデーを祝う計画がない人でさえ、28%はなんらかのかたちでこのイベントを記念すると回答している。例えば、バレンタイン用ではないギフトを探す、自分に特別なごほうびをあげる、パーティーを計画する、1人身の友人や家族と夜の外出をするといった内容だ。

NRFは1月3日から11日にかけて、米国の成人消費者7616人を対象にこの調査を実施した。

forbes.com 原文

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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