1月26日から30日にかけて1068人を対象に実施された調査で、バイデン大統領の再出馬を望む民主党支持者は37%に過ぎず、10月の調査の約50%から減少していた。
大統領を支持しない傾向は、若い民主党支持者の間で強まっており、45歳以下の層での支持率は23%と、中間選挙前の前回の調査の支持率(45%)のほぼ半分にまで低下している。
一方、45歳以上の民主党支持者の間での、支持率の落ち込みはより緩やかで、半数近くの49%が再出馬に賛成していた。
民主党支持者の多くは、バイデン大統領の能力に自信が持てないと回答し「政府支出の管理能力」「主要な政策目標の達成」「議会での共和党議員との協力」の3ポイントに関し「ほとんど信頼していない」と回答した人々が、それぞれ70%以上に達していた。
政界のリーダーたちに対する不満の高まりは、バイデン大統領のみに向けられたものではなく、ここ最近の複数の論争が、政治家への信頼を低下させている。そのうちの1人の、共和党の新人のジョージ・サントス下院議員は、自身の経歴の大部分を捏造していたことが明らかになり、非難を浴び続けている。
今のところ、2024年の選挙への出馬を正式に宣言した共和党の候補者は、トランプ元大統領のみだが、支持率は2015年以降で最低に落ち込んでおり、苦戦が予想されている。共和党からは、サウスカロライナ州の元知事のニッキー・ヘイリーと、フロリダ州のロン・デサンティス知事らも2024年に出馬するとみられている。
バイデン大統領が出馬を見送った場合、誰が後任になるかは定かではない。カマラ・ハリス副大統領が、その候補者になることも考えられるが、悲惨な支持率が問題となる可能性が高い。
一方、世論調査では、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主党)や、イリノイ州のJ.B.プリツカー知事(民主党)、ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事(民主党)らを推す声があがっており、ブティジェッジ運輸長官やバーニー・サンダース上院議員らも潜在的な候補者とされている。
(forbes.com 原文)