「日本大好き外国人」 の目線で、日本のよさを 日々発見しています
立石従寛:シカゴで生まれ、本格的に日本に住んだのは高校1年のとき。6カ国を移り住んできたので、日本フリークの感覚で、日本の魅力を再発見しています。とりわけ地方では、その土地がもつエネルギーを感じられて面白いですね。盛夫さんも、勝浦にいるときのほうが生き生きしています。
盛夫さんは「開いている人」。寛容で、人に興味があり、作品づくりも任せてくれる。実は、こういう経営者は珍しいんです。アーティストに「自由にやって」と言いながらも、実際にはアイデアに難色を示すケースが多いですから。
![たていし・じゅかん◎1986年、米シカゴ生まれ。2011年に慶應義塾大学を卒業。20年、英国王立芸術学院(Royal College of Art)首席修了。アートスペース「The 5th Floor」「TOH」の共同創設者、暮らしの実験場「TOGE」共同代表を務める。長野と東京を拠点に活動。](https://images.forbesjapan.com/media/article/60698/images/editor/2e23491defc40e749b900c52c8154eec3d8a7fe4.jpg?w=1200)
私の祖父は、人工知能の研究を通して、人間と機械の関係を追求した事業家であり技術屋でした。その影響か、私も人工と自然、仮想現実と現実、過去と現在など、相対する境界の融合をテーマに創作活動をしています。
「海岸線アートプロジェクト」で展示した「Beach on Beach」のテーマは「積層と侵食」。2層構造で、上のレイヤーはユートピア、下に降りると海洋ゴミの漂流物を意識してしまう。
リアス式海岸の地層のようにビーチをレイヤー化することで、その歴史を構造として更新できるのではと考えたのです。ロジカルなことを言っても、結局は体感が重要なんですけどね。
![立石が「海岸線アートプロジェク ト」で展示したインスタレーション 「Beach on Beach」(現在は終了)。](https://images.forbesjapan.com/media/article/60698/images/editor/56e1b92136f2f8425ca0963875670e7e904295c7.jpg?w=1200)
「エグゼクティブ異種交遊録」は、能動的に出会いを求めるアクティブな経営者たちを繋ぐ「場」と「機会」を提供するコミュニティ、Forbes JAPAN SALONの会員をつなぐ連載です。