ライフスタイル

2023.02.10 17:00

外食大手CEOとアーティスト、年の差20歳のふたりが語る「地方の魅力」

ソルト・グループCEOの井上盛夫(左)と、美術家・音楽家など多彩に活動する立石従寛(右)

「日本大好き外国人」 の目線で、日本のよさを 日々発見しています


立石従寛:
シカゴで生まれ、本格的に日本に住んだのは高校1年のとき。6カ国を移り住んできたので、日本フリークの感覚で、日本の魅力を再発見しています。とりわけ地方では、その土地がもつエネルギーを感じられて面白いですね。盛夫さんも、勝浦にいるときのほうが生き生きしています。
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盛夫さんは「開いている人」。寛容で、人に興味があり、作品づくりも任せてくれる。実は、こういう経営者は珍しいんです。アーティストに「自由にやって」と言いながらも、実際にはアイデアに難色を示すケースが多いですから。

たていし・じゅかん◎1986年、米シカゴ生まれ。2011年に慶應義塾大学を卒業。20年、英国王立芸術学院(Royal College of Art)首席修了。アートスペース「The 5th Floor」「TOH」の共同創設者、暮らしの実験場「TOGE」共同代表を務める。長野と東京を拠点に活動。

たていし・じゅかん◎1986年、米シカゴ生まれ。2011年に慶應義塾大学を卒業。20年、英国王立芸術学院(Royal College of Art)首席修了。アートスペース「The 5th Floor」「TOH」の共同創設者、暮らしの実験場「TOGE」共同代表を務める。長野と東京を拠点に活動。


私の祖父は、人工知能の研究を通して、人間と機械の関係を追求した事業家であり技術屋でした。その影響か、私も人工と自然、仮想現実と現実、過去と現在など、相対する境界の融合をテーマに創作活動をしています。

「海岸線アートプロジェクト」で展示した「Beach on Beach」のテーマは「積層と侵食」。2層構造で、上のレイヤーはユートピア、下に降りると海洋ゴミの漂流物を意識してしまう。
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リアス式海岸の地層のようにビーチをレイヤー化することで、その歴史を構造として更新できるのではと考えたのです。ロジカルなことを言っても、結局は体感が重要なんですけどね。

立石が「海岸線アートプロジェク ト」で展示したインスタレーション 「Beach on Beach」(現在は終了)。

立石が「海岸線アートプロジェク ト」で展示したインスタレーション 「Beach on Beach」(現在は終了)。



「エグゼクティブ異種交遊録」は、能動的に出会いを求めるアクティブな経営者たちを繋ぐ「場」と「機会」を提供するコミュニティ、Forbes JAPAN SALONの会員をつなぐ連載です。

文=松下久美 写真=若原瑞昌

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