「日本大好き外国人」 の目線で、日本のよさを 日々発見しています
立石従寛:シカゴで生まれ、本格的に日本に住んだのは高校1年のとき。6カ国を移り住んできたので、日本フリークの感覚で、日本の魅力を再発見しています。とりわけ地方では、その土地がもつエネルギーを感じられて面白いですね。盛夫さんも、勝浦にいるときのほうが生き生きしています。
盛夫さんは「開いている人」。寛容で、人に興味があり、作品づくりも任せてくれる。実は、こういう経営者は珍しいんです。アーティストに「自由にやって」と言いながらも、実際にはアイデアに難色を示すケースが多いですから。
私の祖父は、人工知能の研究を通して、人間と機械の関係を追求した事業家であり技術屋でした。その影響か、私も人工と自然、仮想現実と現実、過去と現在など、相対する境界の融合をテーマに創作活動をしています。
「海岸線アートプロジェクト」で展示した「Beach on Beach」のテーマは「積層と侵食」。2層構造で、上のレイヤーはユートピア、下に降りると海洋ゴミの漂流物を意識してしまう。
リアス式海岸の地層のようにビーチをレイヤー化することで、その歴史を構造として更新できるのではと考えたのです。ロジカルなことを言っても、結局は体感が重要なんですけどね。
「エグゼクティブ異種交遊録」は、能動的に出会いを求めるアクティブな経営者たちを繋ぐ「場」と「機会」を提供するコミュニティ、Forbes JAPAN SALONの会員をつなぐ連載です。