当社の場合だと、先にグローバルでお金や人を集めて、ある程度の実績がある状態で日本に進出しました。そして、日本でも実績を積み上げてそれをアメリカにもっていく。その両輪で、グローバルでの影響力を上げていくんです。
なので2023年は、Backed by Japan(日本市場で通用することが証明された)的なブランドとして成功して、2024年には、Astarが国際的なレイヤーブロックチェーンブランドだと認識される状態に持っていきたいですね。
内山:Backed by Japanを活かしてグローバルに仕掛けていく際には、具体的にはどのような実績が必要そうですか?
渡辺:日本のID数ですね。Astarが日本で圧倒的にユーザー数を抱えている、または圧倒的に企業で活用されている状態になる。そうすればOpen SeaなどのNFTプラットフォーマーが興味を持って「それならAstarにも対応しようか」という態度になりやすいはずです。
Web3は日本にチャンスがある
内山:最後に、起業家の育成について議論しましょう。僕自身も、グローバルのさまざまなWeb3関連プロジェクトに関わったり、ピッチを見たりしています。しかし、やはり海外プロジェクトのチームメンバーは、経験値もスキルも圧倒的に高い人材が多いと感じます。
すでに、Web1やWeb2の時代に一定程度の成功を収めたような人たちがWeb3の業界に入ってきている。そのなかで、起業経験、製品開発経験、マネジメント経験、成功体験も無い日本出身の若い方たちが、で、若さとアイデアと情熱だけを持って海外にいっても、成功確率は正直高くないと思うんです。僕個人としては応援したいですが、単純に支援しつづけてよいのか?と悩むことがあります。