健康

2023.02.05

緑のある空間を定期的に訪問 処方箋使用量を減らす可能性

ブナの木に囲まれた遊歩道と歩道橋、ニューヨーク州シャトークワ、シャトークワ、1914年。ニューヨーク公共図書館より。(Photo by Smith Collection/Gado/Getty Images)

意外なことに、フィンランドで年収が3万ユーロ(約420万円)未満の低所得の家庭は、緑のある空間を定期的に訪れることで、より大きなプラス効果を得ていた。残念なことに、世界の大半の地域の低所得者層は、緑が少ない地域に住んでいる。一方、高所得者層が住む地域は緑が豊かで、住民はこうした空間を手軽に訪れることができる。

研究者らはさらに「フィンランドは森の面積が多い上、自然の中で過ごす頻度が高く、屋外レクリエーション活動の大半は自治体所有の土地で行われていることも指摘しておくべきだ」と補足し、「フィンランドの街は比較的緑が多いため、緑のある空間を活用したい人は最小限の努力で緑に触れられる。そのためこの研究では、緑の空間の量は制限因子ではない可能性がある」とも述べた。

forbes.com 原文

翻訳・編集=出田静

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