ビジネス

2023.02.03

スターバックス決算、中国の売上28%の急減で株価下落

スターバックスのハワード・シュルツ暫定CEO

スターバックスの株価は、2月2日の第1四半期(10-12月)決算が予想を下回ったことを受けて下落した。北米での販売は好調だったが、同社にとって最大の市場である中国では、パンデミック関連の規制によって売上が大幅に減少した。

第1四半期の売上高は87億1000万ドル(約1兆1200億円)で、過去最高を記録したが、市場予想の87億8000万ドルに届かなかった。

北米での売上は10%増加したが、中国での売上は28%の減少となり、海外売上は13%減少した。1株当たり利益も75セントと、アナリスト予想の77セントを下回った。

スターバックスの株価は時間外取引で3%以上下落し、105.81ドルをつけた。

「今四半期の世界の市場は、インフレを受けて厳しい状況となり、中国ではパンデミック関連の逆風が吹き荒れたが、当社は力強い業績を達成した」とハワード・シュルツ暫定CEOは声明で述べた。

スターバックスは中国の230以上の都市で6000以上の店舗を展開している。

スターバックスにとって昨年は波乱の年となり、株価は6月までの上半期に35%以上下落した後に、再び上昇に転じていた。シュルツは昨年3月に、前社長のケビン・ジョンソンの辞任を受けて暫定CEOに着任した。

シュルツはその後、全米の250以上の店舗を巻き込んだ組合結成の嵐と戦いつつ、コスト削減を進めてきた。中国は12月に、経済の大半を麻痺させたゼロコロナ政策を解除したが、直近では感染の再拡大により国民の警戒感が再び高まっている。

シュルツの後任として、元ペプシコのラクスマン・ナラシマンが4月1日にスターバックスの新CEOに就任する。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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