第1四半期の売上高は87億1000万ドル(約1兆1200億円)で、過去最高を記録したが、市場予想の87億8000万ドルに届かなかった。
北米での売上は10%増加したが、中国での売上は28%の減少となり、海外売上は13%減少した。1株当たり利益も75セントと、アナリスト予想の77セントを下回った。
スターバックスの株価は時間外取引で3%以上下落し、105.81ドルをつけた。
「今四半期の世界の市場は、インフレを受けて厳しい状況となり、中国ではパンデミック関連の逆風が吹き荒れたが、当社は力強い業績を達成した」とハワード・シュルツ暫定CEOは声明で述べた。
スターバックスは中国の230以上の都市で6000以上の店舗を展開している。
スターバックスにとって昨年は波乱の年となり、株価は6月までの上半期に35%以上下落した後に、再び上昇に転じていた。シュルツは昨年3月に、前社長のケビン・ジョンソンの辞任を受けて暫定CEOに着任した。
シュルツはその後、全米の250以上の店舗を巻き込んだ組合結成の嵐と戦いつつ、コスト削減を進めてきた。中国は12月に、経済の大半を麻痺させたゼロコロナ政策を解除したが、直近では感染の再拡大により国民の警戒感が再び高まっている。
シュルツの後任として、元ペプシコのラクスマン・ナラシマンが4月1日にスターバックスの新CEOに就任する。
(forbes.com 原文)