開発部がまず考えたのは、デザイン。フロントデザインをシンプルかつスタイリッシュに変身、フロントウィンドスクリーンを思い切り寝かせ、シルエットをクーペっぽい曲線に変えることによって、誰もがプリウスの美を認めることになった。新型は5ドアのハチバックではあるけど、今までにないほどその外観はクーペからのインスピレーションを受けている。
あれだけAピラーを寝かしてしまうと、乗り降りが困難になったり、運転席からの視認性も悪くなったりするのではないかと思ったけど、意外に大丈夫だった。背の高いドライバーは右コーナーではいつも以上に注意して曲がった方がいいけどね。このデザインなら、女性、男性に問わず、きっと受けるだろう。内装も完全に新しくなって、12.3インチのタッチスクリーンは使いやすいし、画像が綺麗。
新型プリウスはTNGAプラットフォームを採用し、ノアの4WDシステム「E-Four」を共有している。それに、トヨタ初のEV「bZ4X」の引っ込んだダッシュボードのデザインも採用している。ということで、bZ4Xと同様に、普通の運転者の座る位置からは、目の前のメーターは少し隠れるので、背の低い人はステアリング・ホイールを多少不自然な位置につけないといけない。