さっそく結果をみてみよう。
西海岸と北東部で高い傾向
賃金の伸びには地域によって大まかな傾向性が認められた。西海岸の州は概して伸び率がかなり高く、全米一だったのもワシントン州だった。このほかカリフォルニア州も3位に入り、オレゴン州も12位につけている。大陸部ではないものの、太平洋に囲まれ西海岸地域に含められることもあるハワイ州が2位だった。北東部も伸び率が高かった。メーン州、マサチューセッツ州、ニュージャージー州、ロードアイランド州、ニューヨーク州が上位10位以内に入っている。山岳地帯のコロラド州とアリゾナ州も9位と10位に顔をのぞかせている。
2016〜21年に平均年間賃金の伸びが大きかった上位10州とその伸び率を、あらためて表で示しておこう。
1位 ワシントン州 23.17%
2位 ハワイ州 20.90%
3位 カリフォルニア州 20.53%
4位 メーン州 20.48%
5位 マサチューセッツ州 19.89%
6位 ニュージャージー州 19.79%
7位 ロードアイランド州 19.65%
8位 ニューヨーク州 19.61%
9位 コロラド州 19.33%
10位 アリゾナ州 19.18%
ただ、伸び率の算出にあたって基本的にインフレ率は考慮していない点は断っておく。たとえばワシントン州の場合、データにある2016年の平均年間賃金5万5810ドル、2021年の平均年間賃金6万8740ドルのままで計算しているが、前者は2021年のインフレ率で調整すると6万2539ドルに当たる。
(forbes.com 原文)