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2023.02.02

「Z世代」向けフィリップス電動シェーバー、現在の若者がヒゲそりに求めるもの

Z世代に向けて開発された「フィリップス シェーバー 5000Xシリーズ」

2月1日、フィリップス・ジャパンは都内で新製品発表会を開催。若者世代をターゲットとした電動シェーバーの最新モデル「フィリップス シェーバー 5000Xシリーズ」を発表した。発売は2月8日からで、すでに大手家電量販店やAmazonなどで予約を受け付けており、価格は1万2980円前後となっている。

フィリップスのシェーバーは80年以上の歴史があり、現在は世界123カ国に製品を提供。ボディーシェーバー製品カテゴリーでは、世界シェアナンバー1となっている。そんな歴史もシェアもトップクラスのフィリップスから今回発表されたのは、18歳から29歳の若者世代を狙って開発した電動シェーバー。発表会に登壇した同社のパーソナルヘルス事業部事業部長 山田秀之氏は、「若者世代に向けた開発はフィリップスでも初」と話している。

80年の電動シェーバー開発歴史の中で、若者向けは初

若者世代の4割以上がカミソリを使っている

5000Xシリーズの製品説明に登壇したフィリップスのパーソナルヘルス事業部コンシューマーマーケティンググループマネージャー 佐々木栄美氏は、「新商品を開発するに至って、若者世代のニーズをもとに考えました。この世代は、ニキビから大人ニキビへのシフト、肌のベタつきや乾燥などさまざまな悩みを抱えている」と説明。そこで肌に負担が少ないまま、簡単に清潔感のあるシェービングを目指して開発を進めたとのこと。


5000Xシリーズの開発目的

若者世代ではまだヒゲも十分に生えそろっておらず、細く薄い人も多い。そのためフィリップスの調べでは、4割以上がカミソリを使っているという結果も出ている。そこで、電動シェーバーを導入していない若者世代をターゲットとした商品開発をして、さらにシェアを広げようというわけだ。

若者世代に受け入れられるためのポイントとしては、同社の上位モデルに搭載していたヘッド部の加工「マイクロビーズコーティング」を採用。1平方センチメートル当たり、10万個のマイクロビーズが施されており、肌への接触を均一かつ面積を減らすことで、摩擦を約20%軽減し、シェービング時の刺激を少なくしている。

さらに医療用にも使われている低アレルギー性のサージカルステンレス刃を搭載することで、アレルギー性皮膚炎を起こしにくくなっている。

その他、使い勝手も考慮されており、約161gと軽量で旅行用としてもピッタリ。スタンドなしで自立するデザインを採用しているが、これは女性から「洗面台でのスペースを少なくしてほしい」という声が多かったためとのこと。また充電は付属のUSB Type-Aケーブルを使用。ACアダプターは付属しないが、定格5V1Aの一般的なUSB充電器が利用可能だ。


「マイクロビーズコーティング」を採用。実際に手に持ってみると、想像以上に軽い
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文=中山智、編集=安井克至

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