実はビジネス用途にも最適なMacBook Pro
今回、発売直前にM2 Maxチップを搭載する16インチのMacBook Proと、M2 Proチップ搭載のMac miniを試す機会を得た。アップルがMacBook Proをハイパフォーマンスな「プロ向けノートブック」と標榜していることから、ビジネスパーソンにはちょっと敷居が高く感じられるかもしれない。「Pro」という名前がもたらす先入観を取り払うことができれば、MacBook Proは処理性能とバッテリーのスタミナ性能のバランスがとてもよい「ビジネス向けモバイルノートPC」であることに気がつく。
16インチのMacBook Pro。タスク処理能力と電力効率、エンターテインメント性能のバランスがとても良い点にも注目したい
チップが上位のM2シリーズになったことで安定感が増した。内蔵バッテリーで駆動しているときにも、静止画・動画ファイルの編集など負荷の高いタスクを電源接続の場合と同じレベルで力強くこなす。フルHD/1080p解像度のFaceTime HDカメラの映像も明るく精細感に富んでいる。リモートワークスタイルが定着したことで、オフィスの外からビデオカンファレンスなどに参加する機会が増えたビジネスパーソンにも、M2搭載MacBook Proは頼もしいパートナーになる。
高精細なHDR表示ができるLiquid Retina XDRディスプレイ、ドルビーアトモスによる空間オーディオ対応のスピーカーを内蔵する14インチ・16インチのMacBook Proは、最強のモバイルエンターテインメントPCでもある。iPhone 14 Proで撮影した4K/HDRビデオを、16インチMacBook Proの大きな画面にAirPlayを介して再生してみると、撮影当時の空気感までもが画面に描かれる。
14インチ・16インチのMacBook Proはデジタルインターフェースが豊富に揃っている。本体に3つのThunderbolt 4(USB-C)があり、アクセサリーの拡張性が高いことや、現行MacBookの中で唯一フルサイズのSDXCカードスロットを搭載しているので、デジタルカメラから写真や動画データの取り込みがすばやくできる。
HDMIポートやSDXCカードスロットを搭載。Thunderbolt 4/USB-Cポートも3基備えることから外部機器への拡張性も高い
16インチのMacBook Proは筐体サイズが大きく、質量は2.1kgであることから、移動の多いリモートワーカーにはひと回りコンパクトで軽量な14インチのMacBook Proがベターだと思う。