日本の価値とDAOと未来 まずは一歩踏み出すところから

Kitchen & Company 中道大輔(左)、一般財団法人こゆ地域づくり推進機構 代表理事 齋藤潤一(右)

今までは大きなビジョンを描いて大きな未来をつくろうとする中央集権型でした。しかしこれからは「Small is beautiful, but Big is necessary」で、「小さくていい、でも大きなものも必要だよね」と、オルタナティブにやっていく。それが新しい生き方や働き方、お金の稼ぎ方になるんだと思います。

僕は今、スタートアップにローカルを掛け合わせたものに可能性を感じています。第一次産業はテクノロジー化が遅れています。だからAGRISTの農業用自動収穫ロボットを使ったスマート農業の仕組みづくりは、すごく気合を入れてやっています。小さな町のベンチャーながら、いろいろな投資会社から出資していただいていますし、Forbes Asia 100に選んでいただいたり、CNNに取材していただいたり、ドバイの展示会にも呼んでいただきました。

農林水産大臣ロボット大賞や、CESのイノベーションアワードも受賞させていただきました。受賞された名だたる大企業と、小さなスタートアップが一緒に並ぶ時代になったんだな、小さくてもいいから行動を起こすことが、すごく大きなイノベーションや、大きな未来の変化に繋がるんだなと実感しています。

中道:そうですよね。まず一歩を踏み出さないと、その先には行けない。アイデアやビジョンがイメージできた瞬間に一歩踏み出せるような状況があるのだから、ぜひ一歩を踏み出してもらいたいですね。

齊藤:繋がることができる世の中なので、そこでの出会いを末永く繋がるご縁に変えることが人生を変えることになると思うんです。デジタルやテクノロジーの世界で生きていても、最も重要視するのは案外そういうアナログなところかなって。そうやってデジタルとアナログや、スモールとビッグを行き来するオルタナティブな生き方が、これからの未来をつくる働き方なんだろうと思います。

中道:齊藤さんとの出会いも単なる番組のゲストではなく、ぜひご縁に変えてきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

文=久野照美 編集=鈴木奈央

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