キャリア

2023.02.12 10:00

自らの「引き際」を知るということ

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この話題についてHarvard Business Reviewに記事を書いたジャンピエロ・ペトリグラーリがこう指摘している。「職場には、苦痛に感じる仕事のペースに関する入り混じった感情に悩む人がたくさんいます。私の知っている多くの人が、自分の体と仕事のどちらかを選ばなくてはならないと思っています。芸術家や科学者や起業家(私たちは「作り手(makers)」と呼んでいます)、上級幹部ともなればなおさらです。彼らは自分の創造物が自分を生き残らせ、人のためになるかもしれないと感じ、不朽の名声のようなもののために死にものぐるいで働いています」
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私が思うに、最も重要なのは自分の選択(それは選択の1つである)が自分のものであり、それが自分の大いに気にしている何かと一致していることだ。あなたが犠牲にするのは、価値を認めている何か、自分にとって大切な何かのためであり、それは家族のためかもしれないし、銃による暴力を止めさせるためかもしれないし、 学校にアートを取り戻すためかもしれない。代替エネルギー源を見つけるためか、裏庭で完璧な人参を育てるためかもしれない。あなたはこのことのために進んで朝早く起きて並外れたことをするだろう。

その意志がなくなるまで。

どちらのタイミングを決めるのも自分だ。引き際を逃して限度以上のものを犠牲にしたとき、あなたは苦痛の領域に突入する。これは身体にも精神にとってもきつい。私はおすすめしない。兆候はどこにでもある。仕事を進める中での深い溜息、長期休暇と自由への幻想、逃げ出したい気持ちでいっぱいの張り詰めた感情などなど。こうした兆候に聞き耳を立てておくことが仕事なのだ。
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もちろん、あなたが辞め、終わり、去っていくことは、何かを始める時や留まる時ほど歓迎されないだろう。ジャシンダ・アーダーンは彼女の辞任やその結果もたらされた窮地について人々が噂するのをまちがいなく聞いているだろう。しかしそれでも決めるのは彼女自身なのだ。自分で選ばなくてはならない。

ものごとがあなたの心や魂に響かなくなったら「もう十分」というときであることを知ろう。彼女がそうしたように。次に気にかけるもの、そのために犠牲をいとわないものに取りかかろう。

あなたが、あなただけのタイプのリーダーになれることを私も望んでいる。立ち去る時を知っているリーダーに。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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