DSCC(デジタルサプライチェーン)は1月23日のレポートで、次期Apple Watch UltraがOLEDディスプレイの代わりに、よりサイズの大きなマイクロLEDディスプレイを搭載するとの見方を発表した。
残念なニュースとしては、この新たなディスプレイによってUltraの価格が上昇することが挙げられる。「マイクロLEDディスプレイは、現行のWatch Ultraに搭載されているLTPO OLEDパネルの5倍以上の価格になる見通しだ」と、DSCCは述べており、現状の価格が799ドルのUltraの価格は上昇する可能性が高い。また、アップルがiPhoneにマイクロLEDをすぐに採用する可能性が低いとも考えられる。
DSCCは、値上げ幅には触れていないが、このように重要な部品のコストが跳ね上がる場合、当然、そのコストは顧客に転嫁されることになりそうだ。
マイクロLEDは、輝度が高い点がメリットで、スポーツの愛好家をターゲットとするUltraにおいては特に威力を発揮しそうだ。しかし、DSCCは、次のように慎重な見方を示している。
「マイクロLEDは、電力効率や輝度の面でメリットがあるとされるが、実際の使用でこれらがどのように改善に結びつくかは未知数だ。また、OLEDもここ最近のテクノロジーの進化で差を縮め続けており、マイクロLEDが今後も優位性を保てるかどうかは不明だ」
DSCCはまた、アップルがこの新技術を導入する場合、2024年から製造を開始するが、製品の発売は2025年になると述べている。筆者としては、このレポートが正しい場合, アップルはマイクロLED仕様の2025年モデルの前に、少なくとも1つのアップデートをUltraに加えると考えている。
今回のレポートでDSCCは、マイクロLED搭載のUltraの画面サイズが1.9インチから2.1インチに拡大すると予測した。また、「2.1インチのディスプレイは、解像度が325PPI程度になると予想され、スマートフォンに比べてかなり劣るが、現在のApple Watch Ultraとは同一になる」と述べている。
もし、これらのリーク情報が正しいのであれば、さらなる事実がリークされる時間も十分にあることになる。
(forbes.com 原文)