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2023.02.02 08:30

セコイアが次のユニコーンを探す起業家プログラム「Arc」の全貌

Getty Images

7週間の起業家プログラム「Arc」

セコイアが昨年立ち上げた「Arc」は、創業者に会社作りの心得を教える7週間のプログラムだ。対象となるのはプレシードとシード期のスタートアップで、数千もの応募の中から選出されるのは15〜20社のみという。
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セコイアは参加企業に対し、プログラム開始時にシードファンドから50万~100万ドルを出資し、各社のステージに応じて小さな持分を取得する。同社は、大きな持分を取得することを目的としておらず、昨年アークに参加した30社に対しては、その後のシードラウンドでリードインベスターになっていない。リーによると、同社は今後もこの方針を維持する予定だが、シリーズA以降のラウンドをリードする可能性はあるという。

セコイアは、ある企業に追加出資することで、他の企業の評判を落とすといった「シグナリング・リスク」を回避するため、参加企業に対して包括的な方針を維持している。この方法により、セコイアは「シグナリングアドバンテージ」を提供できるとリーは主張する。

「Arcに参加した企業は、プログラム終了後に次の資金調達ラウンドを実施する確率が高まることがわかった」と彼女は言う。
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昨年のArcでは、欧州と米国でそれぞれ1回プログラムを開催した。欧州では、参加者たちはクラーナ(Klarna)のCEOであるセバスチャン・シェミャートコフスキ(Sebastian Siemiatkowski)と半日を過ごし、米国ではディズニーランドの経営者たちから学んだ。

「プログラムの目的は、偉大なビジネスの実例を目の当たりにすることだ」とリーは言う。今年は、米国版を年2回開催する予定で、3月からスタートする最初のプログラムの募集は既に始まっている。

Arcの参加企業であれ、今年セコイアが出資するシード企業であれ、この激動の時代に起業する勇気ある創業者たちは、採用面で大きなアドバンテージが得られるとリーは指摘した。「最初に採用する10人の社員は、会社のDNAとなり、彼らによって会社の雰囲気や文化が決まる。今こそが採用の好機であり、だからこそ我々はシード投資を強化しているのだ」と彼女は話す。

リー自身も、2008年にファッションECのスタートアップ「Polyvore」を立ち上げた経験を持つ。彼女は、不況時に起業したからこそ、より資本効率を高めることができたという(同社は、2015年に2億3000万ドルでヤフーに買収された)。

「当時は、お金を出してユーザーを獲得することができなかったため、顧客が我々の製品を愛してくれる方法を考えなければならなかった。不況時は大変なことが多いが、事業の構築には良い時期だと思う」と彼女は語った。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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