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2023.01.31 09:30

女性エンジニア養成で日本経済成長の新たなうねりを起こす

Forbes JAPAN編集部
佐藤:Ms.Engineerはプログラムがすごくハードなことも特徴ですよね。週末だけとか、アフターファイブに軽い気持ちで勉強するというレベルではありません。

やまざき:ブートキャンプ式でクラスをつくって、平日の朝9時から17時まで12週間、フルタイムで学ぶ短期集中型です。最終的にはプロダクトの企画から設計、実装はもちろん、それらを自分たちでピッチできるようになってもらいます。

リスキリングで技術者になるって、聞こえはいいですが、そんな甘い話ではないのです。修了時に体重が5kg痩せたという受講者もいるほどで、フルタイムなので、ほとんどの受講者はいまの勤め先を辞めて、退路を断って臨んでいます。

とにかく当面は優秀な女性エンジニアをたくさん輩出していくことに集中したい。そこにいちばん貢献していきたいですし、みんなが「女性のデジタルリスキリングっていいことだよね」って気が付いて、国や社会全体で支えていくような大きなうねりを起こしていきたい。

佐藤:女性の活躍は40歳を過ぎてからが本番だと思っています。例えば、子育てがひと段落した女性たちが、もう一度社会に出て新しいキャリアにチャレンジをするのがかっこいいよね!というノリになったら、日本は相当元気になる。

そういう世の中に変えていきたいし、やまざきさんだったらそれができると心の底から信じています。


さとう・まきこ◎iSGSインベストメントワークス取締役/代表パートナー。2000年、サイバーエージェント入社。ウエディングパーク出向、ベンチャー投資事業子会社出向を経て16年より現職。主な投資先はインパクトホールディングス、など。(写真左)10 | FORBES JAPAN | JANUARY 2023

やまざき・ひとみ◎Ms.Engineer代表取締役CEO。サイバーエージェント、女性向け動画メディア「C CHANNEL」編集長を経て、2016年にPR/マーケティングおよびコンテンツ制作を行うアタラシイヒを設立。21年11月より現職。(同右)

文=眞鍋 武 写真=平岩 亨

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