また、2つのモーターを搭載する車では、高速道路での巡航時にリアモーターを停止してパワーを節約することも可能。ただし、フロントモーターを停止させることはできない。
ハイテクを駆使したアリアは、従来の12.3インチのインフォテインメント・タッチスクリーンと、12.3インチのドライブディスプレイを採用している。ダッシュボード上のごちゃごちゃしたものを整理するため、アリアは「本物の」スイッチをほとんど使わず、それらが触覚フィードバック付きのタッチセンシティブになっている。
日産のEVは、「e-pedal」が命。アリアは、リーフと同じようにワンペダルで運転できるクルマだ。加速するときはスロットルを踏み、減速するときはスロットルを離す。ラムジー夫妻は、1日に最も多くの距離を走るために、アリアのe-pedalの設定をマスターしたいと思うに違いない。
ラムジーを羨ましく思うことはない。極端な気象条件の中で27300kmを走破する計画など、壮大としか言いようがない。知りたい重要な事実のひとつは、夫妻は毎日どのように充電するのかということ。ガソリンか灯油を燃料とする発電機が1台か2台、搭載されているに違いない。やはり、結局は化石燃料に頼るしかないのか。だとすれは、それは環境派のラムジー氏にとって、ジレンマではないだろうか?
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