急成長のSlack ツイッター社の女性幹部を引き抜き

slackプラットフォーム責任者に指名された エイプリル・アンダーウッド氏(Photo by Araya Diaz/Getty Images)



新世代の社内チャットツールとして利用が急拡大しているSlackにTwitter社の元女性幹部が合流した。Slackは2014年1月にリリースされ、今では100万人を超えるデイリーユーザーを誇っている。4月には1.6億ドル(約198億円)の資金調達を行い、その評価額は28億ドル(約3500億円)にのぼっている。

そのSlackがTwitter社の製品責任者を務めたエイプリル・アンダーウッドをプラットフォーム責任者に指名した。SlackのCEOのスチュワート・バターフィールドは24日、「アンダーウッド氏の起用により、APIの活用とより深い統合を通して、増え続ける提携先企業と共に活動していく」と述べた。

アンダーウッドは今年2月までツイッター社に勤務しており、それ以前にはGoogleにて企業提携業務を行っていた。

「我々は常に前進しています」とバターフィールド代表は述べた。
「アンダーウッドはとても稀なセンスを持ち、ビジネスの開発と技術を納めてきました。Twitterでの経験は異なるものかもしれませんが、我々のAPIにも多くの類似性は存在します。彼女の経歴は理想的なものです」

Slack社では現在180名以上の従業員が勤務し、30万人の課金ユーザーから年間2,500万ドルを超える経常収益をあげている。

アンダーウッドが担う任務は、Slackの売りの一つである外部APIとの連携を拡充していくことだ。現状でSlackはDropboxやGoogle Docs、Twitter、GitHubなどと連携可能だが、その裾野をさらに広げていく。

バターフィールドCEOは「Slackが新しい働き方を実現し。従業員間のチームワークを推進する」と声明で述べた。今後はモバイルアプリとの連携も強化していくという。

Slackでやりとりされるメッセージの件数は現在、統合先からの流入だけで週に3,000万件以上に及ぶという。

アンダーウッド氏は投資組合の#Angelsの創業メンバーだ。彼女はフォーブスの取材に対し「Slack社の業務と並行し、投資事業も継続していく」と述べた。

文=アレックス・コンラッド(Forbes)/ 編集=上田裕資

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