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2023.01.27 12:00

テスラ株が10%の急騰、「過去最高の四半期売上」を好感

イーロン・マスク(Getty Images)

イーロン・マスク(Getty Images)

テスラは1月25日の決算発表で市場予想を大きく裏切る形で過去最高の四半期売上と利益を報告したが、これを受け26日の市場で同社の株価は急騰した。投資家は、同社の成長見通しとイーロン・マスクがツイッターの経営に気を取られていることを懸念し、株価は数年ぶりの安値に落ち込んでいたが、その落ち込みから急回復した。

テスラの株価は26日に約10%急騰し、12月16日以来の高値となる約160ドルをつけ、時価総額は約500億ドル上昇して5060億ドル(約66兆円)に達した。同社の株価はここ1カ月で約47%上昇している。

FactSetのデータによると、テスラ株はここ1カ月のS&P500の中で、ワーナーブラザーズ・ディスカバリーに次いで2番目に高いパフォーマンスを記録している。ヤフーファイナンスのデータによると、テスラ株は26日の市場で、時価総額200億ドル以上の上場企業の中で最高のパフォーマンスの銘柄となった。

一方、同社の株価は、2021年11月につけた過去最高値の410ドルとの比較では、依然として60%以上の下落となっている。

テスラが25日に発表した2022年第4四半期の総売上高は243億2000万ドル、1株利益は1.19ドルと、共に市場予想を上回ったが、粗利益率は2021年以降の最低水準に沈み、営業コストが急増した。それでもマスクは、2022年がテスラにとって「あらゆるレベルで過去最高の年」になると宣言し、2023年には自社のガイダンスを上回る200万台を販売できると予測した。

マスクは25日の決算発表で、ツイッターへの関与を弱める兆候を全く見せず、昨年440億ドルで買収し、自身がCEOを務めるツイッターが「テスラの需要促進のための信じられないほど強力なツール」だと呼んだ。バンク・オブ・アメリカのアナリストは、25日の顧客向けメモで、マスクがツイッターの経営に気をとられることが、テスラ株の継続的な足かせになると述べていた。

フォーブスは、現在世界2位の富豪であるマスクの保有資産が株価の急騰によって93億ドル上昇し、1700億ドルに達したと試算している。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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