テスラの株価は26日に約10%急騰し、12月16日以来の高値となる約160ドルをつけ、時価総額は約500億ドル上昇して5060億ドル(約66兆円)に達した。同社の株価はここ1カ月で約47%上昇している。
FactSetのデータによると、テスラ株はここ1カ月のS&P500の中で、ワーナーブラザーズ・ディスカバリーに次いで2番目に高いパフォーマンスを記録している。ヤフーファイナンスのデータによると、テスラ株は26日の市場で、時価総額200億ドル以上の上場企業の中で最高のパフォーマンスの銘柄となった。
一方、同社の株価は、2021年11月につけた過去最高値の410ドルとの比較では、依然として60%以上の下落となっている。
テスラが25日に発表した2022年第4四半期の総売上高は243億2000万ドル、1株利益は1.19ドルと、共に市場予想を上回ったが、粗利益率は2021年以降の最低水準に沈み、営業コストが急増した。それでもマスクは、2022年がテスラにとって「あらゆるレベルで過去最高の年」になると宣言し、2023年には自社のガイダンスを上回る200万台を販売できると予測した。
マスクは25日の決算発表で、ツイッターへの関与を弱める兆候を全く見せず、昨年440億ドルで買収し、自身がCEOを務めるツイッターが「テスラの需要促進のための信じられないほど強力なツール」だと呼んだ。バンク・オブ・アメリカのアナリストは、25日の顧客向けメモで、マスクがツイッターの経営に気をとられることが、テスラ株の継続的な足かせになると述べていた。
フォーブスは、現在世界2位の富豪であるマスクの保有資産が株価の急騰によって93億ドル上昇し、1700億ドルに達したと試算している。
(forbes.com 原文)