FTX破綻など逆風のWeb3 「冬の時代」でも日本がチャンスの理由

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ブロックチェーンゲームなどのWeb3事業を手掛けるMinto代表の水野和寛が、業界のオピニオンリーダーを招き「Web3 × クリエイターの未来」をテーマとした対談をお届けする本連載。
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第3回は、Web3の世界を舞台としたスタートアップを支援する六人部生馬(むとべ・いくま)さん。“Crypto Builders Incubator”として、起業家たちの資金調達やプロジェクトの進行支援を行う「Tané(タネ)」の創業者だ。

Web3は、昨年のFTX破綻などで「冬の時代」を迎えている。しかし、投資家でもある六人部さんは、むしろ日本にとってはチャンスだと話す。その理由を聞いた。


水野:六人部さんと知り合ったのって10年以上前ですよね。お互い起業家になって1年目や2年目のころだったかな。そして2022年に、Twitterで六人部さんがWeb3領域に言及されているのを見かけて。起業ではなくて投資をされるというお話だったので興味がわいたんですよ。
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六人部:最初にお会いしたのは飲み会だったかも(笑)。

水野:そうそう。2010年代初期は、まだ今のようにどんどん起業して資金調達して、という感じではなくて、イベントや飲み会での情報交換がメインでしたね。

経歴を含め、そこから今にいたった経緯をお聞きしたいです。

六人部:まず新卒でソフトバンクに入社し、その後のUBS証券でもM&Aや投資、資金調達に関わってきました。ただ、親戚に経営者が多く「自分もいずれは」という考えもあったんです。その後入社した会社で上場も経験し、決心して立ち上げたのが眼鏡のEC「オーマイグラス」です。

そこからさらに地域SNSサービスの「マチマチ」を立ち上げました。

水野:起業家歴も長いですよね。

六人部:そうですね、トータルで12年くらいかな。

クリプトに興味を持ち始めたのは2014年くらいからです。東京でもビットコインのミートアップがあって盛り上がりそうだなって。その時は具体的な動きは起こさなかったものの、個人的にずっとウォッチしていました。DeFiがスタートしたときにも実際に触ってみたり、NFTプロジェクトなんかにも運よく参加させてもらったりしました。そうした出来事が積み重なり今につながっています。
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文=水野和寛 編集=露原直人

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