英南極研究所は1月23日、南極のブラント棚氷の一部が大きな棚から分離し、約1550平方キロメートルの氷山を形成したと発表した。この氷山の面積は5つの行政区を含む米ニューヨーク市のほぼ倍に相当する。
「今回の氷山分離は予想されていたもので、ブラント棚氷の自然現象の一部だ。気候変動には関連してない」と同研究所の氷河学者ドミニク・ホジソンは説明している。
衛星画像には、厚さ150メートルの棚氷に入った「明らかな亀裂」と科学者が表現したものが写っている。
NEW satellite image of the huge iceberg that has calved off the Brunt Ice Shelf in #Antarctica shows a clear break. Image was acquired late Monday by Suomi/NPP VIIRS satellite courtesy of @NASA pic.twitter.com/16go7kezUo
— British Antarctic Survey (@BAS_News) January 24, 2023
「亀裂1」と呼ばれるブラント棚氷の巨大な亀裂はここ数年広がっていたが、ついに棚の先端を三角に切り離して、氷山はウェッデル海に放たれた。
研究者によると、この分離は大潮だった1月22日に発生したという。
同研究所のハリー研究基地はブラント棚氷にある。2016年に亀裂1が広がり始めた後、同基地は予防措置として23キロメートル内陸に移設された。
Iceberg on on the move!
— British Antarctic Survey (@BAS_News) January 24, 2023
Our team at Halley VI on the Brunt Ice Shelf in #Antarctica have shared this animation from their GPS equipment over the last 36 hours, showing the separation of the huge new iceberg. pic.twitter.com/2txR0Q81yt
(forbes.com 原文)