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保守派の批判に配慮? チョコブランドM&M'Sのキャラが活動休止

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Getty Images

米国のチョコレートブランド「M&M'S(エムアンドエムズ)」が、ブランドのマスコットキャラクターである「スポークスキャンディー」の使用を無期限で停止することを明らかにした。スポークスキャンディーをめぐっては、ステレオタイプ的だった女性キャラクターのデザインの見直しなどを一部の保守派が批判し、論争になっていた。M&M'Sは、包摂性や女性のエンパワーメントは闘う価値のないものと判断したのだろうか。

論争の発端は昨年1月、女性キャラクターの「グリーン」の履く靴が、ひざ丈のゴーゴーブーツからスニーカーに変更されたことだった。M&M'Sを展開するマースは当時の声明で「誰もが自分の居場所があると感じられる世界をつくる」と述べ、グリーンのデザイン見直しについては「強い女性としての自信やエンパワーメント、そしてブーツよりもそれ以外の多くのことで知られているというあり方」を反映したものと説明していた。

スポークスキャンディーが登場した1990年代、グリーンはブルー、イエロー、レッドという男性キャラクターたちのなかの紅一点だった。グリーンのセクシーなブーツやキャラは「グリーンのM&M'Sは媚薬だ」という俗説に由来すると言う人もいる。

2012年には、もう一人の女性キャラクターとしてブラウンが加わった。グリーンの靴の変更にあわせて、ブラウンが履く靴も、尖ったスティレットヒールのパンプスから、より快適そうな、高さを抑えたブロックヒールのパンプスに変えられた。

こうした変更が女性に力を与えるものだという考えに、保守派から異論の声が上がった。FOXニュースの司会者タッカー・カールソンは、ぺたんこ靴のキャラクターには魅力を感じられず、付き合いたくない(少なくとも一緒に飲みたいとは思わない)と言い放った。FOXでコメンテーターを務めるカット・ティンプも、グリーンは「変わり身の早い悪女」と断じ、グリーンのような女性からは逃げるべきだとの自説を述べた。

「woke」ブランドと揶揄

昨年9月、M&M'Sはピーナッツ入りのチョコレートとして「パープル」を追加し、そのキャラクターも女性に設定した。M&M'Sにとって10年ぶりの新色で、プレスリリースによるとキャラクターは「受容と包摂性を表す」ようにデザインしたという。保守派は直後からパープルはトランスジェンダーに違いないと言い出し、M&M'Sに「woke(社会主義に目覚めた)」ブランドというレッテルを貼った。
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編集=江戸伸禎

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