ここで言うパイロットとは、搭乗型ロボットに乗ったことのある人や、乗ってみたい人のことを指します。このプロジェクトの目的は、搭乗型ロボットを使った体験型コンテンツの魅力を全世界に発信することにあります。それに向けて、新たな登場型ロボットのパイロット兼開発メンバーをクラウドファンディング形式で募ろうというのです。
「アニメ大国である日本は、世界と比較しても圧倒的に『ロボットに乗る夢やイメージ』を持っているにも関わらず、その(ロボットに乗る)機会がないに等しい。……僕たちはこの常識を変えます」と廣井氏は話しています。
その「ファーストミッション」は、新型ロボット「EXA」(エクサ)を2023年夏まで完成させることです。EXAは、廣井氏がすでに開発に着手している、全長約5メートル、重量300トンという大型ロボットです。内骨格式なので、外装を自由に着せ替えることが可能です。片腕で約60キログラムのものを持ち上げることができ、時速20〜40キロメートルで走行。移動のほか、指、前腕、上腕、腰、膝が動きます。6歳以上(身長110センチ以上)の人が搭乗でき、これらの部位を直感的に操縦できるようになります。現在は、難関だった前腕の開発が完了し、上腕と胴体の開発を進めているとのことです。
このプロジェクトでは、EXAの外装デザインと、EXAを使った体験イベントの企画や開催をパイロット(支援者)たちに手伝ってもらいます。クラウドファンディングはブロックチェーン技術を活用したトークン発行型サービスFiNANCEで行われています。つまり、同プロジェクトが発行するトークンを購入して支援するというシステムです。購入したトークンは、プロジェクト関連のさまざまな活動に使えますが、「ROBOT PILOT PROJECT」の場合、たとえばプロジェクト主催のイベントではロボットに優先的に搭乗できるパイロット証や、EXAの外装デザインを決める投票権などが得られます。
このトークンは、プロジェクトが盛り上がるほど価値が増すため、一度きりの支援で終わる通常のクラウドファンディングと異なり、コミュニティーを成長させて継続的な支援が行えるという特徴があります。アニメで見たようなロボットをみんなでリアルに開発し、それを使ったイベントを企画するという、胸躍る活動をずーっと楽しめる。ネット社会ならではの新しい体験型の遊びを、このプロジェクトは提供してくれそうです。
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