ビジネス

2015.06.25 13:22

「個人経営で100万ドル稼ぐ」スタートアップ企業6社

起業家たちが影響をうけている「週4時間労働(The 4-Hour Workweek )」の著者Tim Ferriss(Courtesy fourhourworkweek.com)

起業家たちが影響をうけている「週4時間労働(The 4-Hour Workweek )」の著者Tim Ferriss(Courtesy fourhourworkweek.com)



起業家を志すほとんどの人にとって、100万ドル(約1億2,300万円)以上を稼ぎ出す個人事業に育て上げることは夢のような話だ。しかし、誰も雇わずにその100万ドルレベルの売上を実現している人は、少数ながら増えてきている。合衆国国勢調査局によると、会社のオーナーが唯一の社員という「従業員なし」の会社で100万ドル以上250万ドル未満の売り上げを申告した会社は、2013年には30,174社にのぼった。こうした超効率的ビジネスの秘訣は何だろうか。
「可能な限り学ぶこと」と言うのは、The Babysitting Companyを設立したRachel Charlupskiだ。同社は13の都市でベビーシッターのネットワークを構築し、100万ドル以上の収益を上げている。ビジネスを成功に導く起業家の多くは、自動化やフリーランサーを利用して仕事の負荷を軽減するような戦略を熱心に研究し、「週4時間労働(The 4-Hour Workweek )」の著者Tim Ferrissのような起業家たちを信奉している。下記に「従業員なし」でありながら、100万ドルレベルの利益を上げた6人の起業家をご紹介する。

Allen Walton
SpyGuySecurity.com設立者

時給11ドルの防犯カメラを販売する小売店での仕事を辞め、Waltonはその知識を生かし、1,000ドル(約12万3,000円)以下で監視カメラのオンラインショップを立ち上げた。SEOに関する本を熟読し、グーグルのアドワーズの広告キャンペーンに投資した。「もし起業家として成功したいなら、他人が読まない本を読む必要があります」と彼は言う。商品の仕入れに1万ドル(約123万円)を費やした27歳はテキサス州ダラスを拠点とするオンラインショップを立ち上げ、初年度は100万ドルの売上を見込んでいる。最近、初の従業員を雇ったところだ。

Dan Mezheritsky
Fitness on the Goの設立者

2005年、カナダのバンクーバーを拠点にパーソナルトレーニングが受けられるフランチャイズを開始した。陸上の10種競技(デカスロン)でカナダの元ジュニアナショナルチャンピオンであるMezheritskyは、その6年後、新たなアプローチでビジネスをフランチャイズ化し、数多くのフリーランスのトレーナーに業務を委託している。ビジネスを成長させる秘訣は、「お互いが利益になる仕組みをつくることだ」とMezheritskyは言う。今年度の売上は400万ドル(約4億9,200万円)になると推定している。

Rachel Charlupski
The Babysitting Company設立者

アリゾナ州立大学に在学中、フェニックスのホテルに宿泊客を対象としたベビーシッターサービスの提供を開始した。その後、結婚式やプロスポーツのイベントなどの様々な場面でベビーシッターを提供するよう事業を拡大した。2005年の事業立ち上げ以来、Rachelはニューヨークやロサンゼルスなど13都市で1,500人のベビーシッターのネットワークを築いた。The Babysitting Companyは今年度、100万ドルを超す売上を見込んでいる。成長を支えたのはアウトソーシングだ。「すべてを自分でやることは不可能です」と彼女は話す。

Peter Leeds
PeterLeeds.com設立者

現在41歳のPeter Leedsは14歳で投資を始めたが「2週間で持っていたお金すべてを失った」。試行錯誤の末、ペニーストックへの投資で儲ける方法を編み出した。この投資手法は評判となり、Peter Leeds Expressという投資に関するニュースレターを発行している。これまでに彼は、Penny Stocks for DummiesとInvest in Penny Stocksという2冊の本を執筆している。今日では、彼のビジネスは3人の従業員を抱えるまでに成長し、年間100万ドル以上も稼ぐ勢いだ。しかも、家族の時間をしっかり確保できるよう仕事と生活のバランスを大切にしている。「私には後ろで鞭を打って急き立てる人は誰もいないのです」と彼は言う。

Lewis Howes
The School of Greatnessのポッドキャスター

プロフットボール選手だったLewis Howesは手首の損傷により引退を余儀なくされた。その後数ヶ月で怪我から回復し、ネット上のマーケティング手法を学んだ。彼はLinkedInの利用法に関する本を出版し、SNSの高度な利用術を伝授するセミナーを開催するようになった。その後、このビジネスを100万ドル以上の値で売却。ポッドキャスト番組のThe School of Greatnessの配信を開始した。ロサンゼルス在住の彼はアリアナ・ハフィントンらとも対談し、彼のオンライン講座に客を集めている。このオンライン講座の売上は今年度100万ドルを超えると予測している。

Jeffrey J. Rinz
foodWorks設立者

Rinzはかつて食品加工機器メーカーに務める会社員だった。その後、1988年に同様のビジネスを自ら立ち上げ、現在はCampo Verde Agroindustriasという産業機器設置会社を、ノースカロライナ州の自宅で運営。売上は100万ドルを記録している。「独立には勇気が必要ですが、メリットがデメリットを上回ります」と彼は話す。「家族との時間を十分にとることができる在宅ビジネスをとても気に入っている」という。

文=エレイン・ポフェルト(Forbes)/ 編集=上田裕資

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