しかし、エドテック(教育テクノロジー)分野で盛んな投資を行うリーチキャピタル(Reach Capital)のトニー・ワンは、AIが成績の評価ツールや講義のシラバスを作成するのに役立ち、学生はこの技術を学習ツールとして正当に利用できると考えている。
その一例に挙げられるツールがGPT-3を利用して、高校生や大学生の質問に答えるAIツールのEdgi Botだ。このツールの運営元の「Edgi Learning」の共同創業者でCEOのJosh Shapiroは、同社のテクノロジーが、サイエンス分野の人気ユーチューバーのVeritasiumやVsauceが作り出すコンテンツと同じ役割を果たすようになると話す。
アーリーステージのテック系VCのアバランチ(Avalanche)の創業者のケイトリン・ドネリーは、Edgi Learningに出資を行ったほか、子供たちがAIと一緒に物語を作る読書プラットフォームの「Koalluh」にも目を向けているという。
また、リーチキャピタルは最近、大学や企業がサポートに利用するAI搭載チャットボットの「Mainstay」や、数学教育のソフトウェアと評価プラットフォームの「Derivata」といったスタートアップに投資している。他のエドテックのスタートアップは、AIを利用して教科書をナレーション付きのビデオ講義に変えたり、教師の指導スタイルに関するフィードバックを提供したりしている。