アマゾンによると、新しいグループ同期機能により、ユーザーは複数のアプリでグループを手動で複製することなく、簡単にスマートホームを設定・管理することができるようになるという。また、グループ同期は、アレクサのスマートホームエコシステムをよりシンプルにし、デバイスの新しい利用方法も可能になると思われる。たとえば、アラームが鳴るたびに、ある部屋の照明が点灯したり、色が変わったりするようなアプリがある場合、グループ同期機能によって、家中の証明を正しく制御できる。同様に、デバイスの双方向同期により、サービスやユーザーは重要なデバイス情報を同期させることで、スマートホームのエコシステムを維持することができる。これらの新しい同期機能は、Threadデバイス上のMatterでよりシームレスな体験を提供し、Alexaエコシステムの制御とメンテナンスのための追加レイヤーを提供するだろう。
アマゾンは、アンビエントな体験を実現するために、アレクサのエコシステムに注力している。このようなアンビエント機能は、スマートホームのエコシステムを「とにかく使える」ものにするのに役立つ。そしてMatterデバイスのサポートによってスマートホームは新しいレベルの相互運用性を持つようになり、アマゾンはゲートキーパー的な立場に置かれることになる。確かに、アマゾンはMatterに全面的に協力しているが、AAHDKのおかげで、アマゾンもケーキの分け前を手に入れて食べることができるようになった。
アマゾンがMatterを、Google(グーグル)やSamsung(サムスン)、Apple(アップル)と同じように見ているとは思えない。それらの企業は自社のデバイスをMatter規格に対応させようとしていると思うが、アマゾンは逆にMatter対応デバイスがアマゾンのエコシステムに入ることを許しているのだ。これらの視点は似ているように聞こえるかもしれないが、違いは、アマゾンのアプローチが、開発者とユーザーがアレクサプラットフォーム上で動作する製品を構築できる、家庭向けIoTデバイスのエコシステム構築戦略をサポートしている点だ。この違いによって、アレクサプラットフォームにありながら、Matter対応デバイスを取り込んで、さらにリーチを拡大できるということだ。
注:Moor Insights & Strategyのアナリストであるジェイコブ・フレイマンがこの記事に協力している。
(forbes.com 原文)