ガートナーの傘下で、SaaS ・ソフトウェア製品の無料比較プラットフォームを運営するキャプテラは、普段からSNSを利用し、よくオンラインで商品やサービスを購入する全国の「オンライン消費者」1036人を対象に、日本の「ソーシャルメディアにおける消費者の購買行動調査」を実施。
ソーシャルメディアで商品・サービスの情報を得るときに、どのような発信元を参考にしたいと考えているかを聞いたところ、1位が「企業から直接提供されたもの」で4割近くを占めたほか、2位「友人、家族」(22%)、3位「メディア(ニュース、新聞、雑誌など)」(20%)という結果に。
「インフルエンサー、有名人」は15%で2割を切り、近年のインフルエンサーマーケティングの隆盛とは反して、その影響力に陰りが見えた。
商品やサービスに関する情報を伝えるために最も適切だと感じられるソーシャルメディアのコンテンツについては、「静的なコンテンツ」と答えた人の割合が6割超に。期間限定のストーリーやライブストリーミングよりも、永続的に残る投稿、写真や動画の方が適していると考える回答者が、過半数を占めた。
他にも、消費者がSNSで主にどの業界の情報やニュースをチェックしているのかを聞いたところ、1位「旅行やレジャー (ホテル・航空券の予約)」(45%)、2位「食料品」(44%)、3位「エンタメ」(43%)、4位「外食」(41%)、5位「ファッション、衣服、靴」(38%)というランキングに。
理由として最も多かったのは、「商品の使い方や、役立つヒントを提供しているから」(40%)で、SNSでは実用的な情報が消費者に高く評価されている様子がうかがえる。他にも、「割引情報やプロモーションを掲載しているから」(33%)、「商品に関する限定ニュースや、発売前プレビューを提供しているから」(33%)、「コンテンツがクリエイティブで魅力的だから(23%)という理由が上位に並んだ。
変化の速いSNSの世界では、新しい機能やマーケティングの手法が続々と生み出される。企業の担当者は今、そうした動きをとらえ、迅速に施策を打っていく一方で、トレンドに振り回されず、消費者にとって本当に有益なコンテンツとは何かを見極め、発信し続けていく絶妙な舵取りが求められている。