大手企業
現材、Walmartが医薬品やヘルスケア製品の小売業者としてトップ5に入るようになったことは、ドラッグストア部門が総合スーパーや食品小売業者との競争にさらされていることを物語っています。Walmart以外にもTargetやKrogerも薬局事業でシェアを拡大しており、多くの地域・全国規模のスーパーマーケットチェーンが、大規模な医薬品部門を有しています。このような競争により、大手企業は大きな調整を余儀なくされており、WalgreensやCVS Healthは、一般消費財や食品のカテゴリーに大きく進出することで対抗しています。また、ロイヤルティプログラムも、顧客を獲得し、維持するための一般的な手段となりました。大小のチェーンがメーカーや卸売業者と強く連携し、医薬品の割引プログラムを提供し、価格面でも競争しています。
処方箋薬の市場は非常に集中しており、小売業者のトップ3はCVS Health、Walgreen Boots Alliance、Walmartで、これらが市場のほぼ半分（48.0%）を占めています。CVS HealthやWalgreensなどの大手は、Walmartや他の独立系薬局との競争激化に直面する中小のドラッグストアチェーンよりもいち早く市場シェアを拡大しました。
2022年10月、AlbertsonsとKrogerは両社の合併に関し、Kettle Merger Subが合併を監督する最終契約を締結したことを発表しました。両食料品大手は、他方が展開していない地域で事業を展開しているため、合併が実現すれば、全国規模の巨大な拠点が形成され、全米でより多くの消費者にリーチすることが可能になります。
図6. 主要ドラッグストアチェーンと薬局の売上高（10億米ドル）
*健康＆ウェルネスには、薬局、OTC医薬品などの医療品、眼鏡、その他のクリニカルサービスが含まれる。
**小売業者上位8社の合計が2021年のドラッグストア市場規模を上回っているのは、一部のプレイヤーがドラッグストア部門に含まれず他の部門にカウントされているため。また、Walmartの売上高には、薬局・OTCの売上高以上が含まれている。
※Walgreensの決算日は8月31日、CVS Healthは12月31日、WalmartとKrogerは1月31日、Rite Aidは2月28日、Albertsonsは2月28日、PublixとAhold Delhaizeの決算日は12月31日。
出典：S&P Capital IQ/各社の企業レポート/Drugs Channels Institute
