学研エデュケーショナルが、年中から小学3年生までの長子を持つ20代~40代の親に対して実施した「α世代の勉強に関する実態調査」によると、子供が親から声をかけずとも自主的に勉強すると答えたのは19.8%なのに対し、親の89.6%は子供が自主的に机へ向かって欲しいと考えていることがわかりました。
理想と現実のギャップが非常に大きく、共感する人も多いと思いますが、子供がこのぐらいの年齢のときにどう勉強の指導をすべきか悩んだことがあると答えた人は、「よくある」「ややある」合わせて55.8%と半数以上いました。
一方で10人に1人の親が、子供を塾に通わせていることが判明。習い事は小さいときからさせることが多いと思いますが、このころから塾へ通わせるということは、小学校や中学校で受験を目指しているという人なのかもしれません。
親がもっとも子供に身に着けてほしい能力として「何事も自分でやりきろうとする力」が68.8%ともっとも高く、続いて「コミュニケーション力」が66.6%、「物事に集中して取り組む力」の60.4%となっています。ここでもやはり子供の自主性を意識していることが伺え、親があれしろ、これしろと押し付けるのではなく、現代社会を生き抜く能力を小さいうちから身につけてほしいという願いがこもっているのではないでしょうか。
「よく遊びよく学べ」と昔よく言われたものですが、遊びからでもいいので、さまざまなことを体験し身につけ、学習してすくすく育ってほしいと願う筆者も二児の父。いろいろ考えさせられる調査結果でした。