以下に、米サイバーセキュリティー企業のルックアウトによる、空港などで詐欺の被害に遭わないためのアドバイスを紹介する。
1. 無料Wi-Fiは不用意に使用しない
多くの空港は無料Wi-Fiを提供しているが、不用意に使用すると大きな代償を払う恐れがある。そのWi-Fiが偽物の可能性もあるからだ。ルックアウトの広報担当者ダーネル・シャーパーソンによると、「Free_Airport_Internet」といったそれらしい名前を使って公共Wi-Fiを装うのは、詐欺の手口としては一般的だと言う。ハッカーはこうした偽装ネットワークを使い、メールアドレス、メッセージ、ログイン名やパスワードなどの個人情報を盗み出す。無料Wi-Fiの使用時は注意し、接続先が空港の公式ネットワークであることを確認しよう。また、使用するスマホやPCが、近くのネットワークへ自動接続しないよう、設定を確認しておくこと。
2. 公共のUSBポートは使わない
公共のUSBポートは、手持ちの機器の充電に便利だが、シャーパーソンによると使用は避けた方がよいという。接続と同時に、充電器に仕込まれたマルウエアに感染する可能性があるからだ。同様に、他人からUSBケーブルを借りたり、自分のUSBケーブルを貸したりすべきでもない。詐欺師がケーブルを使って情報を盗んだり、あなたのデバイスへ不正侵入したりする可能性がある。シャーパーソンは「USBケーブルを持参し、充電器はできるだけ(USBポートではなく)電源コンセントへ直接差すこと」とアドバイスする。また、スマホなどの機器からは目を離さないようにし、ケーブルや充電器を貸すのは信用できる知り合いに限ること。
3. 詐欺メールに注意する
最近はハッカーの手口も巧妙になってきており、「航空会社やカード会社、米運輸保安局(TSA)を装い、フィッシングの手口で旅行者の情報を盗み出そうとすることもある」とシャーパーソンは言う。こうした手口では、TSAプレチェック(事前審査プログラム)などのアカウント情報を更新する必要があるというメールやメッセージが届く。しかし、そこに記載されたリンクをクリックすると偽装サイトへ誘導され、お金や盗まれる。リンクはどんなものであっても不用意にクリックしないこと。利用した旅行業者や航空会社に直接連絡して、受け取ったメッセージが正規のものであることを確認しよう。
(forbes.com 原文)