大手メーカーのワールドプレミアを中心に、国内外のカスタマイズ店やチューナーの展示や公開が行われ、コスプレ満載のコンパニオンたちが多く登場するこのショーは、アメリカの「SEMA」やドイツの「エッセン・ショー」に続く世界3位のカー・カスタマイズショーだ。2023年の同サロンは、1月13日から15日までの3日間の開催される。
今年はコロナ禍の規制が緩和されたこともあり、多くの外国メディアが日本にやってきて何千人もの日本のプレスと一緒にこのプレミアムな自動車ショーを取材していた。北米、ヨーロッパ、東南アジアから集まった多くのメディアは、大手メーカーの新車発表にも関心を見せていたけど、それよりも、映画シリーズ「ワイルド・スピード」に魅了されてきた世代のメディアは、日産ZやGT-R、トヨタGR86やスープラ、ホンダシビックTypeR、スバルWRX、マツダRX-7などの改造車の取材を中心に来日している。
コロナ禍前の水準に戻った盛況ぶり。
会場を歩いていると、海外のメディアから、なるほどと思わされるような雑談が聞こえてきた。このサロンは、ユニークで奇抜で面白いけど、海外のやり方と比べると、どこか時代遅れなところがある。たとえば、日本の自動車メーカーやチューナーの中には、いまだにメディアに写真やプレス資料満載のCDを配っているところもあるし、新車発表の直前にカメラマンやビデオカメラマンのために、ステージでホワイトバランスを調整してもらうメーカーもある。 そして、マスクが無縁な海外での生活から見ると、オートサロンの来場者が例外なくマスクを着用しているのは過剰だという人もいたし、場合によっては過激的なコスプレのコンパニオンの多さは通常の自動車ショーの概念から少し外れているというアメリカ人もいた。
魅力的なクルマに対して、ショーの見せ方という点ではちょっと時代遅れ?という意見も。
メーカーの存在感と究極のカスタム車の共演
日産GT-Rのマイナーチェンジモデル、トヨタの電気・水素技術、ホンダのシビック・タイプRをベースにしたレースカー、三菱の新型の新型EV、スバルのレヴォーグの特別仕様、マツダのよりモータースポーツに振った姿勢など、日本の自動車メーカーは大きな存在感を示していた。
輸入車メーカーのブースでは、BMWが最新製品だけでなくモータースポーツへの取り組みもアピールし、テスラは人気のモデル3やモデルYを展示した。今月から日本での販売を開始する中国のBYDは3車種を展示し、ようやくエミーラの納車を開始したロータスも小さなブースを構えていた。