次に、それぞれのアプリの評価スコアと、ユーザーの評価やダウンロード数から測定可能なデータ(ユーザー数など)との関連性を調べた。
その結果、アンドロイドの412のアプリはダウンロード数が多いほど、プライバシーに関するスコアが高いことがわかった。つまり、人気のアプリほど、優れたプライバシー保護・セキュリティ対策が講じられていることになる。
一方、ユーザーの評価とプライバシーに関するスコアには、相関関係がみられなかった。アップルのアプリについても、同様の状況がみられたという(研究チームによると、ダウンロード数は公表されていない)。
これらの結果は、「ユーザー側のプライバシー保護に対する認識が不足している、またはこれを重視していない可能性があることを示唆している」という。
また、アプリの大半(77%)はプライバシー保護に関する方針を明示していたが、12年生(高校3年生)以上の読解力レベルで書かれており、「方針に関する理解を求める対象が限定されている」と指摘されている。
消費者が注意すべきこと
研究チームによると、さらに問題と考えられるのは、アプリの半数近く(44%)が、ユーザーの健康に関する「個人的な情報を、第三者と共有している」ことだ。新たなアプリに登録する前に、あるいはすでに利用しているアプリについて調べるために、メンタルヘルスアプリに関するデータベース、「MIND」(mindapps.org)を確認することがお勧めだ。トーラス医師によると、このデータベースには600以上のアプリの料金、機能、プライバシー保護に関する情報などが集積されている。
(forbes.com 原文)