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「失望の最小化」を目標とする「動かない人」、「自身の価値の最大化」を目指す「動く人」。日本人をこの 2 種類に分類して、いまの経済状況を眺めてみれば......。

日本人はいま、大きく2つに分かれる。それは「動く人」と「動かない人」だ。
 (中略)「動く人」は成長することが好きで、成長することに貪欲。しかし「動かない人」は成長することに関心が少なく、どちらかというと未来に対して暗い見通しを持っている。少子高齢化でこれから国民負担がどんどん重くなる。日本の将来も自分の未来もそれほど明るくない。おそらくいまがベストでこれから少しずつ悪くなる、という価値観を持っている。将来が悪くなることが「確定」しているのだから、少しでも悪くなる度合いを減らしていこうという考え方となる。

 私は、彼らの考え方を「失望最小化戦略」と言っている。将来的に失望することがわかっているから、できれば他の人よりも失望が少ない状態にしたい。それが「相対的に幸せになる」方法である。そのために重要なのは、消費をしないことと貯金をすることだ。当然、投資はしない。なぜならば損をするかもしれないから。得をすることよりも損をしないことのほうが重要なのだ。より失望をすることを避けることが行動として身についているから、貯金をすることも大事だ。なるべくお金を使わず、いまあるものでなんとかする。生活レベルを落としてもなんとかなるし、稼ぐことよりは生活のレベルをほんの少しでも 下げるほうがそのような人たちは得意だ。

 (中略)「動かない人」を動かすのは難しいので、まずは「動く人」に大いに動いてもらってその人たちが経済を活性化していくよりほかにないだろう。「失望の最小化」を目標としている「動かない人」に対して、「自身の価値の最大化」を目標としている「動く人」との間には必然的に大きな経済格差が開いていく。このような認識のうえで、いま現役のファンドマネジャーとしてどのような戦略を立てるかといえば、以下の3つだ。

1)「動く人」であろうが「動かない人」であろうが関係なく、誰もが使いたいサービスを提供し、その顧客層が国内外に拡大している企業
2)ニッチな業種で確実に業績を伸ばしている企業
3 )「動く人」を満足させるサービスや商品を展開している会社

「動かない人」がたくさんいるのは、考えようによれば悲観することではない。動こう!リスクは予想以上に少ないはずだ。

藤野英人

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