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2015.06.20

転職を考えた時に実践したい10の事柄

AndreyPopov / Bigstock



欧米では春を迎える季節に、部屋やクローゼットの大掃除をするスプリングクリーニングと呼ばれる習慣がある。人生の転機を迎えようとしている時にも、ある種の大掃除が有効かもしれない。これまでの自分のキャリアを、いろんな角度から見つめなおすのだ。

「転職を考えた時に一番大事なのは、自分がどこに向かうべきなのかをはっきりさせることです」と語るのは、キャリアコーチング団体The Five O’ClockClubのアドバイザー、ウィン・シェフィールド氏だ。
「労働市場に振り回されるのではなく、自分自身の価値をしっかり把握することが肝心です」

具体的な職種を決める前に、自分が本当に興味を持てる事柄について考えよう。暇な時に読んでいる本のトピックは何か。趣味は何か。そういった情熱から発展させられる職業について考えてみるのだ。また、今の自分のスキルを把握し、どんなキャリアがスキルアップにつながるかをイメージしてみよう。
転職活動をする前にやっておきたい事柄を下記にまとめてみた。


1. キャリアプランを立てる
私たちの多くは日々の職務に忙殺されるあまり、自分の立ち位置を見失いがちだ。毎日の仕事は楽しいか。今の職場で良い刺激を受けているか。十分な収入を得ているか。答えがノーならば対策が必要だ。期限を区切って、何が出来るかを考えてみよう。スキルアップのために何ができるか上司と話し合い、プラスアルファの責任を引き受けてみるのもいいだろう。新たなスキルをマスターすることで自分の進むべき道が見えてくるかもしれない。


2. 履歴書をアップデートする
「協調性に優れている」「リーダーシップをとれる」といったありふれた表現から、具体的な結果を示すインパクトのある表現に置き換えよう。可能な限り数字を使って実績を立証する。「マーケティングチームを管理した」と書く代わりに「顧客と交流をはかり、2年間にわたって支持率100%を達成した社員3人のチームを管理した」と記述しよう。できあがった履歴書は誤字脱字や文法的な誤りがないか、友人に再チェックしてもらう。また、嘘は書かないこと。


3. LinkedInのプロフィールを更新する
自分の経歴を閲覧できるリンクはどんなものでも貼っておこう。さらに、できるだけ多くのキーワードを入れてキャリアサマリを書いておく。同僚たちにもリコメンドをお願いする。以前の職場の同僚とも連絡を取り、リンクしているメンバーを増やす。インビテーションを送る場合は、それぞれ個人的なメッセージを一言添える。「職歴」の欄は、これまでに従事したすべての仕事について述べておこう。


4. デスクをきれいにする
仕事の前か後にデスクを片付ける時間を1時間確保する。名刺は検索可能な形で整理し、書類もきれいに整理しておこう。


5. 受信トレイをきれいにする
重要メールと連絡先は保存する。受信トレイにあふれているニュースレター類は思い切って削除してしまおう。


6. SNS上のデータを見直す
Facebookの設定をチューニングし、投稿ごとに公開範囲を見直そう。将来の雇用主に見て欲しい情報には編集を加えておく。社会人としてプラスイメージとなる情報のみを「全公開」にしておこう。


7. 勉強会に参加する
キャリアを持つ人を対象とした勉強会への参加は、知識を得ると同時に人脈づくりにも役立つ。新しい人たちとの交流を通じ、自分がこれまで意識していなかった職種の存在に気づくこともあるだろう。


8. 人脈を広げる
大学の同窓会組織や出身地の団体など、自分の専門分野の人々と知り合える会合に積極的に顔を出そう。また、社内のコミュニティにも意識的に参加し、週に1度は同僚とランチやコーヒーブレイクをともにするのもいい。


9. やることリストを見直す
時間がかかりすぎていることはリストから外そう。仮に3つの非営利団体でボランティアをしているとしたら、最も有意義なもの以外はやめてしまおう。自分にとって大切なものに心を注ぎ、それ以外は見切りをつける。


10. 自分の「Bragalogue」を記録しよう
Bragalogueとは、あなたの人物像とこれまでの経験をまとめた簡潔明瞭な短い自己紹介だ。これまでの仕事の経歴を整理して、短い時間で自分をアピールできるポイントをまとめておく。何かを達成するごとにそれを記録し、どんな成果を生んだかを書きとめることを習慣づけておこう。

文=スーザン・アダムス(Forbes)/ 編集=上田裕資

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