いま、そうしたオモシロ画像の発信源となっているサービスの人気が沸騰している。
大あくびをするネコや困り顔の犬……。インターネット上では、動物のユニークなポーズや表情を捉えた写真やコラージュをよく見かけるはずだ。
こうした画像は、ツイッターやフェイスブックなどのSNS、個人のブログを通じて拡散されるが、近年、そうしたオモシロ画像の発信源となっているサービスがある。画像共有サービスの「imgur(イマジャー)」だ。
イマジャーは、フェイスブックやツイッターのように「いいね!」やフォローなど、友達のお気に入りの写真を見るのではなく、人気投票で上位に選ばれた投稿画像だけを楽しむ仕組みになっている。
そうした形態がウケて、2009年に創業したイマジャーは今や、月間の訪問者数が4億5,000万人、550億ページビューを誇る超人気サイトに成長した。あまりの人気に、SNS経由で画像を見ていたユーザーたちも、今ではイマジャーのホームページやアプリで直接チェックするようになっている。その割合は、閲覧者全体の30%に上るほどだ。
当然、投資家が放っておくはずもなく、14年4月にはベンチャー投資会社アンドリーセン・ホロウィッツから4,000万ドル(約48億円)を調達している。「イマジャーは、みんなで一緒に何かを作り上げていく場所なんだ。フォローした人から画像が送られてくるんじゃなくて、ユーザーによる公正な人気投票で見られる画像が決まる」と、同社の創業者兼CEOアラン・シャーフ(27)は言う。
彼はオハイオ大学在籍中に1人でイマジャーを立ち上げたが、現在の社員の数は45人。投資のおかげで、年内には90人になる見込みだ。同社は、社内に広告制作会社をつくっており、ビジネスの面でもさらなる成長を目指している。