ビジネス

2015.06.14

プレゼンを成功させるための7つの法則

kasto / Bigstock




おそろしく退屈なプレゼンに閉口した経験は誰にでもあるだろう。似たようなパワーポイントのスライドの連続と、意味のない資料、そして質疑応答の時間の張り詰めた居心地の悪い沈黙。

ひどいプレゼンがどんなものか身に沁みているはずなのに、いざ自分がやる立場になると、きっとあなたも同じようなことをしでかしているはずだ。賢明かつ才能溢れる人々が、なぜプレゼンになると精彩を欠いてしまうのか?

「プレゼンはこうあるべきだという思い込みにとらわれている人が多いんです」
多くのビジネスマンにコミュニケーション術をコーチしてきたスピーチワークスの代表、ジョーイ・アッシャーは言う。

どんなに知識がありカリスマ性を備えた人でも、プレゼンは緊張するものだ。いまや仕事を進める上で欠かせないものであるにも関わらず、効果的なプレゼンを行うためのトレーニングを受けた人はあまりいない。

「プレゼンは武術のようなものです。熟練者は軽々とやってのけているようにみえますが、そこに至るまでには大変な努力を積み重ねているのです」と、プレゼンについての著書をもつダン・ロアムは語る。

では、詰めかけた聴衆を前に堂々とプレゼンするには、一体、何が必要なのだろうか?
ふたりのアドバイスを元にまとめてみた。

1.格好をつけず本当のことだけを話せ
プレゼンではつい良い格好をしたくなるものだが、聴衆は嘘やごまかしは敏感に見抜く。
一度信頼を失ったら、もう一度、話に引き込むのは難しい。本当のことだけを話すべし。

2.聴衆に意識を集中し、目をみて話すつもりで語りかけよ
1対1で話すつもりで、相手の反応に注意を払いながら話を進めること。たとえば、食事の席で親友の目を見ながら熱心に語る時のように。

3.簡潔にまとめれば効果は倍増
聴衆の関心を最後まで引きつけておくには、なんといっても「簡潔さが命」。覚えられることが3つだけだとしたら、自分なら何を選ぶかを考え、それを簡潔に一文で表現してみる。その3つを核にして、話を組み立てよう。

4.不安はつきものと心得るべし
緊張感にうまく対処できれば、プレゼンはうまくいく。多少の緊張は気を引き締めるのに役立つが、事を重大に捉えすぎるのは禁物だ。事前にプレゼンを行うのと似たような環境で練習することができれば、この不安は和らぐだろう。
また、抜群の記憶力がないからといって心配することはない。全てを記憶に頼って暗唱するのは得策ではない。話し方が硬くなり、いったんつまずくと立ち直れなくなるからだ。

5.スライドには見出しだけ
スライドには見出しと、それを説明するためのちょっとした言葉(これはなくてもいい)、そしてビジュアルをひとつだけ。だらだらと説明文を書くと聴衆はうんざりする。

6.写真を使って説明する
写真や図表、地図、グラフなどを多用すると、聴衆の興味は増し、自分自身でも考えようとしてくれる。その場で手描きするのも効果的だ。

7.質疑応答を最後の10分間にまとめない
最後に質問をまとめて受けるより、プレゼンの途中で質問を受けながら話を進めるほうが絶対にいい。長々とした話を聞かされた後の質疑応答は、疲れた聴衆には迷惑なだけ。時代はインタラクティブだ。随時、質問に答えながらプレゼンすれば、聴衆が何を本当に望んでいるかが実感できるはずだ。

文=キャサリン・ディル(Forbes)/ 編集=速水由美

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