食べ物と薬物に対する「渇望」、脳の働きに共通点

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「渇望」の理解は重要


そのほかこの研究では、薬物とおいしい食べ物に対する成人の渇望は、薬物を使用している人でもそうでない人でも、驚くほど似ているということが確認された。また、薬物を使用しておらず、おいしそうな食べ物に対する渇望があった被験者に肥満の人はおらず、食べ物への依存もなく、健康な人たちだったという。

チームはこうした研究結果について、次のように述べている。

「洋の東西を問わず、渇望は哲学において、苦しみや不幸の源とされてきた。SUDや摂食障害、その他の精神状態において、渇望は重要な特徴ではあるが、同時に人間の経験の一般的な側面でもある」

「そのため、人間の行動の重要な原動力である渇望の神経生物学的な基盤を明らかにすることは、感情・精神の基本的な機能と脳の回路をマッピングする上での重要なステップとなるものだ」

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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