キャリア・教育

2023.01.08 09:30

リーダーが2023年に切実に必要とするスキル


おそらく意外だろうが、従業員が挙げる仕事の不満の大部分は直せるものだ。破綻したプロセスやマイクロマネジメントを行う上司、理解できない在宅勤務方針など、どのようなものが不満の原因でも、従業員の士気を下げる問題は克服不能なものではない。

しかしこうした不満を解決するためには、リーダーは従業員にあらゆる不満を共有するよう、保身的になることなく率直に頼む必要がある。

リーダーが部下の意見を聞かなくてもよかったのは過去の話だ。近頃のリーダーは真剣な対話を通し、従業員を悩ましている問題を確実に明らかにする必要がある。

3. 態度を基に採用する

会計事務所大手KPMGの最近の調査では、最高経営責任者(CEO)の大半が2023年には景気後退が訪れると考えていることが分かった。そうなれば、多くの会社では採用活動が鈍化するか、ともすると凍結される可能性がある。

その場合、採用における全ての決断がさらに重要性を帯びる。採用活動が鈍った場合、上司が良くない採用の決断をすれば、より優秀な人材を採用する機会は得られないかもしれない。

素晴らしい採用の決断には、適切なスキルを持つ候補者を選ぶことよりさらに多くのものが必要だ。リーダーシップIQが行った「Why New Hires Fail(新たな採用が失敗する理由)」では、新たな従業員の採用の46%が18カ月以内に失敗に終わることが分かった。また採用の失敗の89%は、技術的なスキルではなく粗悪な勤務態度が原因だ。

今年はおそらく、すぐに置き換えられる人材で採用の失敗を迅速に修正できる好況期にはおそらくならないだろう。一度採用に失敗すれば、手のかかる従業員がその職を請け負うか、今年はその職務が埋まらないかもしれない。管理職は候補者の面接をぞんざいに扱うことが多いが、今後数カ月は面接を最優先とすべきだ。

2023年は、2022年よりもはるかに平穏な年になりそうにはない。しかし、リーダーがいくつか新たなスキルを身に付けて備えができていれば、それほどストレスを感じない可能性は高い。

forbes.com 原文

翻訳・編集=出田静

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