・ヘンリー王子はロサンゼルス在住のある「力を持つ」女性から、ダイアナ元妃は王子に「私があなたに望んでいたとおりの生活を送っている」とのメッセージを伝えたがっていると言われたという(王子はこの女性について、「霊能者」や「霊媒」といった言葉は使っていない)。
深まる家族間の亀裂
ペンギン・ランダムハウスがその出版の計画を明らかにしたときから、ヘンリー王子の回想録は物議を醸してきた。タイトルの「スペア」は、古くからの王室のしきたりを表す「エアとスペア(an heir and a spare、継承者と予備)」が由来。王室では第1子が死去しても家系を途絶えさせないため、少なくとも2人の子をもうけることとされてきた。
ロイヤルファミリーの個人的な問題を公にし、そのことで利益を得ているヘンリー王子には、批判の声もある。ただ、王子は同書の発売を前に応じた米英のTV番組のインタビューのなかで、自身とメーガン妃に関する情報を先にリークしたのは「家族の方だ」と自己弁護している。
回想録で明かされているという出来事や、同著の宣伝のために受けたインタビューのなかでの王子の発言について、バッキンガム宮殿は今のところ、何も反応を示していない。
サセックス公爵夫妻がスポティファイやネットフリックスとともに進めるメディア関連のプロジェクトは、「夫妻と王子の家族との間の緊張を一層高めることにつながっている」とされている。
(forbes.com 原文)