そんな中、ビットコインの強気派の投資家のティム・ドレイパーは、ビットコインの価格が再び劇的に上昇して25万ドルに達し、時価総額が5兆ドル近くに及ぶという大胆な予想を立てている。
フォーブスの2022年の暗号通貨分野のビリオネアリストに掲載されたドレイパーは、1月1日のツイートで「私の以前の予測は少し外れた」と述べ、「まだ25万ドルには達していないが、ハルベニング(半減期)の前までにはそうなるはずだ」と付け加えた。
ビットコインの次の半減期は、2024年3月下旬に予定されており、マイナーたちに与えられるビットコインの量が、現在の6.25BTCから3.125BTCに半減されることになる。次回のハルベニングは、ビットコインが始まって以来で4回目のものとなる。
ドレイパーは昨年、フォーブスに対し、2023年末までにビットコインの価格が10倍になると語り、上昇の原動力が女性になると予測していた。
「小売分野の支出は女性が80%を支配しているが、ビットコインのウォレットの所有者に女性が占める比率は、まだ7個に1個という低さだ。この状況が変われば大きな上昇がやってくる」と、ドレイパーは1月2日のCNBCの取材に述べている。
今のところ、ビットコインの価格は2年ぶりの安値にとどまったままだが、一部の市場関係者はビットコインが間もなく大きな値動きを見せると予想している。
デジタル資産仲介会社GlobalBlockのアナリストのマーカス・ソティリウは、「ビットコインの価格はここ約3週間の間、1万6200ドルから1万7100ドルのレンジにとどまっているが、これによってボラティリティが大きく減衰するボリンジャーバンドが発生している。これまでの経緯から、ボリンジャーバンドは、その後の大きな価格の変動につながる」と指摘した。
ソティリウによると、このようなボリンジャーバンドが前回見られたのは、2020年7月のことで、その後のビットコインの急騰につながったという。
しかし、ボリンジャーバンドが示すのはその後のボラティリティの高まりであり、ビットコインが上昇するよりも下落する可能性が高いと指摘する人が多く、強気な見方に誰もが同意しているわけではない。
(forbes.com 原文)