EUの制裁金550億円で終わらないメタの「追跡型広告」の問題

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DPCとEDPBの対立


DPCは以前からメタの味方と見られており、フェイスブックに対して訴訟を起こしたオーストリアの活動家のMax Schremsは、同社が何年にもわたってDPCへのロビー活動に成功してきたと主張している。そして、メタは、この判決に対する異議申し立てを正当化する努力の一環として、DPCとEDPBの意見の相違を利用しようとしている。

「この問題については、規制が明確でなく、規制当局や政策立案者の間で、特定の状況下でどの法的根拠が最も適切かについての議論が続いている」とメタは述べている。

「この問題は、現在EUの最高裁判所でも議論されており、最高裁判所は全く異なる結論を出すかもしれない。それ故に、DPCの決定には強く反対する」と同社は主張している。

そして、DPCとEDPBとの間には、まだ大きな摩擦が残っている。判決の一部として、EDPBはアイルランドのDPCに対し、フェイスブックとインスタグラムのすべての個人データの処理プロセスを網羅する、新たな調査を実施するよう命じた。

DPCは、これをEDPB側の「行き過ぎた行為」と呼び、欧州司法裁判所に無効化を求める予定だという。これは、今回の判決に水を差す動きであり、メタの慣行を改革するプロセスを3カ月よりもずっと長引かせることになる。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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