3. 現在は新しい仕事を見つけるのに適していない
求人市場はひどい状態なので今の仕事を続けた方がよい、家庭のことで忙し過ぎる、燃え尽きているから転職先を探す前に余裕を持つ必要がある、など考えているかもしれない。
しかし、下向き市場でも採用される人はいるし、仕事以外にすべき作業がなくなることはない。情緒的な状態やエネルギーの水準に気を配ることは重要だが、これらはキャリア探索の最初のステップとして扱うこと。
転職活動を始めるのにぴったりのタイミングはなく、思い立った今が最善だ。今行動を取ることが、あなたに制御できる唯一のことだ。未来は、上司があなたの昇給について与えたものと同じ、ただの約束でしかない。
4. キャリアを変える金銭的余裕はない
業界や役割を変えるには給料カットが必要だ、他の企業で一から始めると成長の速度が遅くなる、転換には新たなスキルが必要かもしれず、学費は高い、などと考えているかもしれないが、新たなことに取り組むと自動的に給料が下がるという考えには根拠がない。
投資銀行など高給な業界から教育など低級な業界に移るのであれば、給料の低下を受け入れる必要があるかもしれない。職務を変える場合はより低いレベルから始める必要があるかもしれないし、学費は高いものだ。
とはいえ、銀行から教育に転換したある転職者では、基本給が上がった例もある。(銀行業界の報酬は大半が賞与だ)
彼女はもはや多額の年末賞与を受け取らなかったが、高い基本給が継続的にもらえることで日々の暮らしには影響がなかった。
他のある転職者は、低給な職務・役割(新聞記者)からより高給な職務(企業コミュニケーション)に転換することで、総合的な報酬を改善できた。この2人はどちらも、変化を起こすために追加の講座や証明書は必要とされず、教育コストはかからなかった。自分には無理だと早とちりする前に、理想のキャリアに必要なものや報酬を自分で調べること。
同時に、現在の仕事に対してラブレターを書くこと。仕事の前向きな点を全て書き出し、一緒に働いていて楽しい人や、その人と楽しく働ける具体的な理由など詳細を書き出そう。誰に見せる必要もないし、もちろん上司に宛てて書く必要はない。
この最後のアドバイスは、うまく行っていないことからうまく行っていることに焦点を向け直すためのものだ。
あなたが育てる前向きな感情は、あなたを魅力的な候補者にしてくれ、焦点を問題ではなく解決策に向けてくれるだろう。自分の仕事は結局それほど悪くないと思うかもしれないし、たとえ辞めると決めても、より幸せで生産的な転職活動を開始できるだろう。
(forbes.com 原文)