米宝くじ「メガミリオンズ」の大当たり当選金が1250億円に上昇

Getty Images

米国の高額宝くじ「メガミリオンズ」の抽選が1月3日に行われたが、6つの数字を当てるジャックポット(大当たり)の当選者が出なかったため、次回に繰り越された賞金は9億4000万ドル(約1250億円)という米国史上6番目の金額に膨れ上がった。しかし、当選者は多額の税金を支払った後、これよりも大幅に少ない金額を手にすることになる。

メガミリオンズの当選者は、9億4000万ドルを29年間にわたって30回に分けて受け取る、もしくは、一括払いを選択する場合は4億8350万ドルに減額して支払いを受けられる。

4億8350万ドルの一括払いを選択した場合、当選者は24%の連邦税を源泉徴収されて、3億6746万ドルを受け取ることになる。

連邦税の最高税率は37%で、慈善寄付などで多額の控除を受けない限り、さらに6286万ドルを準備しなければならず、州税やその他の控除を差し引くと手取りは3億460万ドルとなる。

一方で、分割払いを選択した場合、当選者は税引前で3133万ドルをすぐに受け取り、その後29年間、毎年同じ額を受け取ることになる。

分割払いにも24%の連邦源泉徴収が適用され、毎年750万ドルが差し引かれ、連邦所得税が410万ドル(控除を受けない場合)となり、州税の差し引き前で1973万ドルが手取りになる。

ただし、当選者の手取りは、居住する州によって大きく異なることになる。ニューヨーク州では宝くじの当選金に10.9%の税金がかかるが、テキサス、フロリダ、カリフォルニアなどの州では税金がかからない。さらに、テキサスやフロリダ、ワシントン、ネバダなどの7州はそもそも所得税を徴収していない。

メガミリオンズの次の抽選は6日に行われ、当選者が現れた場合は、米国史上6番目に大きい金額を受け取ることになる。

米国史上最大の宝くじの大当たりの金額は、11月に行われた「パワーボール」の当選金の20億4000万ドルだった。この当たりくじはカリフォルニア州で販売されたものだった。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

ForbesBrandVoice

人気記事