ディクソンは、リモートとオンサイトの間には、柔軟性と対面での対話の必要性の両方を満たせる中間領域があることを認めている。ディクソンは「私も含めて、ホームオフィスやキッチンテーブル、庭の離れで仕事をするのが苦手な人もいます」という。「気が散りやすくて、やるべきことに集中できないのです。そして、多くの場合、適切な作業環境を用意するための適切な場所や設備がないだけなのです」
ビジネスを成功させるためのやりとりは、オンラインだけでは実現できないとディクソンは付け加える。「確かに、Teams(チームス)やZoom(ズーム)といったプラットフォームは、非常に重要で信頼性の高いものですし、完璧に働いてくれます。しかし、社会的な動物の私たちは、対面でのチームワークで得られる創造的な火花を、スクリーン上では十分に発火させることができないのです。ここ数年で発達したオンライン文化は、効率的かもしれませんが、かなり無愛想で非人間的なものでもあるのです」
ハイブリッド型ワークプレイスの一環として「キュレーテッドミーティング」がより重視されている。ディクソンはこれを「ブレインストーミング、トレーニング、会社発表、わかりやすいソーシャルイベントなど、目的を持って人々を集めること」と説明している。「また、多くの企業は、勤務時間中の個人的な時間や対面的な時間のための機会と空間を積極的に取り入れて、人々が集まり、仕事や個人的に関心のあるテーマについて話し合うことを奨励しています。現状では、2022年の現在までの当社の会議室の予約は、前年同期比166%増となっています。それが示しているのは、企業が人と人との触れ合いの力をいかに真剣に受け止めているかです」
MassMutualのチッコは「パンデミックの期間中には、ほとんどの社員が100%リモートで仕事をしていたために、バーチャルな職場環境でうまく仕事をする方法を学ぶことができました」という。「それでも、創造性や社会的つながり、コラボレーションを促進するためには、直接会うことに大きな価値があると考えて、現在では週に2〜3日、社員がオフィスに来るモデルを採用しています。単にZoom会議の目先を変えようというだけでなく、人が人とつながるために参加できるようにするために、目的を持って集まり、チームレベルで調整することに焦点を当てています。そして、自分たちを刺激し団結させる楽しいオンサイトイベントや快適な空間を通じて、本当のつながりを育むために人々をどのように集めるかに、私たちは意図的に取り組んでいます」
(forbes.com 原文)