Apple Watch Ultraは、他のWatchよりも大きく、現行モデルの中で唯一チタン仕上げで、重量を抑えているが、香港の投資会社Haitong Intl Tech ResearchのアナリストのJeff Puによると、新たなモデルはサイズがさらに大きくなるという。
Puは、ニュースサイト9to5Macが取り上げたコメントの中で、Ultraのディスプレイが現行モデルの1.93インチから、2.1インチ程度にまで大型化されると予測した。しかし、現行モデルはすでにディスプレイ周りのベゼルがかなり狭く、Watch本体が大きくならない限り、これほどの大画面化は難しいとも思われる。
Puはまた、Ultraのディスプレイが有機ELではなくマイクロLEDになると述べているが、これはアップルにとって初めての試みだ。マイクロLEDは、有機ELよりも高い輝度と色精度を持つため日差しの強い場所で Watchを使用する場合には特に威力を発揮する。
ここまで読むと、一刻も早く最新モデルのUltraを入手したくなる人も多いかもしれないが、実際は辛抱強く待つ必要がありそうだ。Puは、この新たなApple Watch Ultraがリリースされるのが、来年の2024年になると述べている。
ただし、このアップデートサイクルは理にかなっていると筆者は考えている。Apple Watch SEが毎年アップデートされないのと同様に、Ultraも現行のSeries 8などの基幹モデルと同様に毎年アップグレードされるとは思えない。
Apple Watchには今年秋のSeries 9でいくつかの刷新がもたらされる予定だが、Puによると「さほど斬新な機能は追加されない」とのことで、売上は伸び悩む見通しという。血圧や血糖値のセンサーの搭載も、まだしばらく先になると噂されている。
(forbes.com 原文)