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2023.01.05 08:00

Metaが「度付きレンズ」内蔵のVRヘッドセット発売か、Luxexcel買収で

Getty Images

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メタ(旧フェイスブック)は12月30日、スマートグラス用の処方レンズの3Dプリントを専門とするオランダのLuxexcelを買収したことを認めた。Luxexcelは、レンズを3Dプリントで製造するテクノロジーを所有しており、メタはこの技術を新たな仮想現実ヘッドセットのQuest 3に導入すると見られている。

現状では近眼のユーザーは、メタのQuest 2を使用する際に専用の眼鏡用のスペーサーを装着してヘッドセットを利用しているが、将来的にLuxexcelを通じて購入時に処方レンズを注文可能になるのかもしれない。

メタの新型ヘッドセットの「Quest 3」は2023年に発売される見通しで、パンケーキレンズとカラー映像で周囲を認識できるカラーパススルーカメラの搭載が期待されている。現行モデルのQuest 2では、周囲の映像はモノクロで表示されるが、Quest 3はカラー映像でより快適なエクスペリエンスを実現することになる。さらに、パンケーキレンズの採用で重量を軽量化できる。

これらの機能は、競合のPico 4ヘッドセットに搭載済みだが、比較的手頃な価格のヘッドセットにはまだ搭載されておらず、大きな差別化要因になると考えられる。

メタはさらに、2024年に同社初の本格的なAR(拡張現実)グラスを発売する予定とも報じられている。

同社は2021年にレイバンとのコラボで、「Stories」と呼ばれるスマートグラスをリリースしていた。このデバイスは、スピーカーやマイク、デュアル5MPカメラ(1つは静止画用、もう1つは動画用)を内蔵し、音楽再生や通話、撮影した画像のFacebookへの投稿などに対応していたが、ディスプレイは搭載されておらず、ユーザーの評価は今ひとつだった。

メタのCTOのアンドリュー・ボスワースは、同社が2023年に複数のデバイスをリリースする予定だと予告しており、これはおそらくQuest 3やその他のヘッドセットを示唆していると思われる。しかし、ゲーム業界の伝説的存在でOculusの最高技術責任者を務めたジョン・カーマックは、昨年12月、社内の非効率性や、自身が会社の方向性に十分な影響を与えられないという理由で、メタを退職していた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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