誰でも使える対話型AI「ChatGPT」は相談相手にピッタリだった

2022年12月に一般公開された「ChatGPT」は、6日間で100万人ユーザー突破と大きな話題を呼んでいます。

開発元のOpenAIは非営利の研究機関で、その設立にはイーロン・マスク氏も関わっていたことでも知られています。OpenAIが開発した「ChatGPT」は対話型の言語AIなのですが、大きな特徴として、事前に学習(訓練)済みである点があげられます。



2022年初頭に学習を終えた「GPT-3.5」のカスタムが「ChatGPT」では使われており、ユーザーからの入力を理解し、適切な応答を返すことができます。その文章のクオリティだけではなく、AIの中でコンピューターのオペレーションシステムを立ち上げ、それを操作することが出来る等、その自由さも注目されています。

そして、ここが重要なのですが、「ChatGPT」を利用するのに、プログラミングやAIの知識は不要です。チャット欄に文字を打つだけで利用することが出来るのです。さて、今回は「ChatGPT」の賢い使い方をお伝えしたいと思います。

検索すればわかるような質問はNG


まず、Wikipediaで調べればわかるような内容には向いていません。もっともらしく、それっぽい、不正確な情報がしばしば生成されるからです。

例えば「カピバラはどんな生物ですか?」と私が質問した際には



”カピバラは、トラの仲間である動物です。カピバラは、その名前の由来でもあるように、毛皮が茶色と白の斑模様になっていることが特徴的です。カピバラは、非常に器用で、木々を登ったり跳び回ったりするのが得意です。また、カピバラは、日本をはじめとするアジアの国々で広く親しまれています。”

などとChatGPTは答えてきます。しかし、実際にはカピバラは齧歯目でネズミの仲間。虎の仲間でもありませんし、茶色と白のまだら模様でもありません。

更に掘り下げて質問すると

”「百物語」という神話集には、「紫い舌を持つカピバラ」という話が取り上げられています。”

という情報まで教えてくれましたが、全くのデタラメです。

これは「ChatGPT」の特徴が、「人間が自然に感じる文章」を生成することであり、その内容の正確性は担保されていないことに関係しています。現時点では、知識問題やクイズ等の回答目的には、使わないほうが良さそうです。

では、どのような用途であれば向いているのでしょうか?
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松村敦

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