この端末は、カメラレンズがボディから物理的に飛び出す技術により、画像情報を取得・処理する余地が増えると同時に、被写体と背景をより自然に分離した写真を撮影することを可能にしている。
筆者は、このスマートフォンを試用してみたが、ポートレートレンズは本当によく機能する。Phantom X2 Proは、フラッグシップチップとサムスンのフラッグシップイメージセンサーであるGN5を搭載したことにより、これまでのテクノのスマートフォンの中で最も高性能な端末となり、見た目にも高級感がある。
しかし、マーケティングの世界でよく言われるように、良い製品を作ることは仕事の半分に過ぎない。本当に重要なのは、消費者に製品の性能やブランドの信頼性を理解してもらい、販売することだ。その意味では、ドバイでの発表会や、グーグル、インテル、マイクロソフトといった大手パートナーとの提携は大きな後押しになったと言えるだろう。テクノのスマートフォンが怪しいソフトウェアを搭載していた時代は過去のことだ。Phantom X2 Proは、グーグルの全面的な支援を得ており、3年間のサポートが保証されている。
ノートパソコンも
テクノは、ドバイの発表会で2機種目となるノートパソコンも発表した。他のスマートフォンブランドと同様、同社もコネクテッド・エコシステムの構築がさらなる成長をもたらすことを理解しており、過去2年間でワイヤレスイヤホンやルーター、スマートウォッチ、ウェブカメラを発表してきた。製品の品質は様々だが、一貫しているのは価格が非常に手頃であることだ。
テクノは、Phantom X2シリーズや多様化を進める製品ポートフォリオによって市場シェアの拡大を図りたい考えだ。グオによると、同社は今後もフラッグシップモデルの開発を続けるものの、最優先事項は引き続き新興市場だという。ナイジェリアやエチオピア、インドネシアで人気を博した手頃な価格のエントリーレベル端末が同社の稼ぎ頭であることは、当面変わらないだろう。
(forbes.com 原文)